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表の世界の俺…
優子の顔色を伺って
あの日穴を開けた仕事を謝って
ファンの前、メンバーの前で
作り笑いをする
その心の苦しさを埋めるように
子供たちがいない昼間
寝静まった夜中
Aの身体で全てを浄化する
「臣…見えるとこはダメ…
子供たちが心配するから。」
Aの身体につける跡
見えない所にいくつもつける
これが消えるまでに会えるように
いつもいつも
A「また上書きされちゃった…」
優子は決して何も言わないけど
Aがつけた跡に上書きするように
跡を残していく
俺からは優子に別れを言い出さない
Aを守るために
いつか優子も諦めるだろう
そう思いつつも
こんな生活が1年も続いた
いつもの様にタイミングが合って
昼間のAのマンションで
散々抱き合う
いつもの様にだきしめたのに
Aが俺の腕の中で泣き出した
「どうした?」
A「いつもいつも……
私の広臣なのに…いつも上書き…される」
Aの心は限界だったんだろう
元々あんなに強かった束縛心を
ずっと押さえ込んで我慢させてたんだ
A「もうどこにもいかないで…
もう他の人にに触らないで…」
「ごめんな。ごめん…
もうどこにも行かねえ…
もう誰にも触んねえから…」
生活も環境も変わっても
俺ら2人の世界はやっぱり変わらねえ
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作者名:miniminimana | 作成日時:2020年4月16日 0時