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omi said


タクシーに乗ってから
ずっと窓の外を見てるA



様子が変だってやっと気づいた


疲れてんのかな…
久しぶりに会ったから緊張してんのかな…



そう思った…思いたかった


ホテルの部屋で夢中でキスしたけど
絡み付かせる舌を受け入れてはいるけど
全然違う……
ただ俺を受け入れてるだけ



離れてからも連絡はマメにしてきた
時差があるからメールがほとんど
時々でも電話だってしてた
手紙で思いだって伝えてきた



一旦落ち着こうと
ソファーにAを座らせた



「正直に言って。
あの…多田って人となんかあった?
断るって言ったけど断れなかった?」



Aは一瞬驚いた顔したけど
小さく頷いた



「そっか……
もうアイツのモノになったわけ?」



A「違うっ…そうじゃないけど」



「抱かれた?」



俺ってアホだよな
そんな事微塵も想像してなかった
否定しないのは肯定の意味だろ



A「もう…気持ちがわからない…」



「いいよ…それって俺の事も
まだわかんねえって事だろ?」



いいわけない…
だけど泣き出したAを
責めれないし責めれる立場でもない

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作者名:miniminimana | 作成日時:2021年8月31日 16時

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