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「臣…今回日本に行くの延期になった」




臣「え?なんかトラブった?」




「ごめん…暫く日本には行けない」



このまま順調だと思った



だけど…マリアの病気が再発した
そしてその病魔は憎たらしい程に
進行が早くて…
マリアの両親も私もあらゆるツテを
使って病院も探したけど
手術はもうできないと…



ただマリアの望み
臣にも病気の事は言えなかった



『臣が知ったら隆二に言っちゃうでしょ?
隆二の中で私は幸せに生きてるって…
隆二とあの日約束したから。
A最期のお願い』



マリアは自分の余命宣告をされた時
もちろん1番に叶夢の事を思って
涙を流した



そして隆二への思いを
初めて私に深く話してくれた



『出だし間違えちゃったから…
隆二の事わかってるよ!ってカッコつけて
あんなに真っ直ぐでがむしゃらで
男らしくて…なのに天然で…
曖昧なんて本当は嫌だった。
叶夢ができた時も…本当は言うのが
怖かったから逃げちゃった。
夢と私と子供天秤にかけられるのが。
日本で再会して抱かれた時
幸せで愛おしいすぎて
全部言っちゃおうかと思った。
だけど初めに偽ったのは私だから
人生の最期まで偽るしかないの』



深い愛がそこにはあって
だけどどうにもならなくて
2人で抱きしめあって泣くしかできなかった

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作者名:miniminimana | 作成日時:2021年8月31日 16時

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