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多田さんの手を取ったのは私
触れる指も唇も全然違う
臣とは熱く激しくお互いいつも
何かに追われるように求め合って
一気に駆け昇って…
果てる事が恐怖のように
何度も何度も求め合ってた
『正也って呼んで』
名前で呼ぶ事さえ擽ったく感じで
穏やかにゆっくりと一緒に
波が高くなる様に心地よくて
口から漏れる声も恥ずかしくて
熱く濡れてる身体も恥ずかしくて…
だけど確かに『正也』って
求める自分もいた
多田「緊張した」
腕の中で微睡む私にそんな事を言うけど
「嘘でしょ？」
多田「嘘なわけないよ。
多くを一気に求めるつもりなかったから
こんな展開に焦ってるの知られたくないじゃん」
「私が焦ったみたいで恥ずかしい…」
多田「なんでよ？笑
もっともっと俺を知って欲しいし
Aを知りたいから嬉しいよ」
こんな風に臣と行為のあと
まったり微睡あった事あったかな…
きっとない…
そんな余裕があればまた
求め合っちゃうから
上手く言葉を返せなくて
誤魔化すように正也の胸に顔を埋めて
目を閉じた
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作者名：miniminimana
| 作成日時：2021年8月25日 23時
