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気まずい雰囲気に
ちょうど多田さんが入ってきてくれた
ニコニコ挨拶をする多田さんは
やっぱりやり手なんだと思う
何も相手を不快にさせない
させてない筈なのに
臣は無愛想で不機嫌
それは隆二も気づいてるから
フォローしてくれてるし
多田さんも気づいてるはず
上手に私をその場から
連れて移動してくれたところも
やっぱりできる男
結局多田さんと
色んな人と挨拶を交わして
気づけばお開きになってホッとした
多田「お疲れ様！」
「多田さん本当に顔広くて
私のブランドなんかでいいのかって
思っちゃいますよ」
多田「ダメダメ！デザイナーは
自分のデザインが1番だって思わなきゃ！」
「アハハッ。そうですね。」
多田「あのさー登坂さん？
あの人がもしかして日本離れた理由？」
できる男はどこまでも空気が読める
だけど更に読んで聞かないで欲しかった
「いやいやそんな訳ないですよ！」
多田「そっか。ごめん変な事聞いて。
どうする？何か食べてからホテル？」
「今日はちょっと流石に疲れちゃったんで
帰って大丈夫ですか？」
多田「もちろん、じゃあ行こっか」
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作者名：miniminimana
| 作成日時：2021年8月25日 23時
