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タクシーを降りるとまた繋がれた手



臣「鍵」



まだ酔ってふわふわしてて…
玄関の前で鍵出そうとして
カバンの中身ぶちまけた



臣「あー何やってんだよ」



「ごめん」



慌てて拾おうとしゃがむと
しゃがんだ臣とぶつかりそうになって



肩を掴まれたって思ったけど
それよりも唇に触れられた感触



臣「ごめん…止まんねえ」



驚きで目を見開いた私に確かに聞こえた



何度か啄むようなキスをされ…
ヌルッと差し込まれた舌に
逆らう事も出来なかった



臣「ごめん…帰るわ」



解放されて酸素を求める私に
臣は私を立たせるように抱きあげると
小さな声でそう言った



お酒とキスでふわふわして
背中を向けた臣の服を
気づいたら掴んでた



「やだ…帰んないで…」



何も言わない臣に
それ以上何も言えなくて
涙だけが溢れてくる



臣「今帰んなきゃ
Aを…もっと傷つけるから」




「それでもいいから…
臣になら何されてもいいから…」

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作者名:miniminimana | 作成日時:2021年8月14日 10時

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