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たいすけにしつこくキスすればもう一度抱いてくれた。気持ちが落ち着いた俺はたいすけの腕の中で眠りにつく。そして待ちに待ってやっとやってきた週末。今週はたいすけからデートのお誘いをされたんだ。
F「デートしませんか?」
K「する!どこ行くの?」
F「ちょっと遠出して、お洒落なところでランチしよ?」
K「んふふ、うん!」
F「よし、準備しよ」
ラフだけどお洒落な服を選んでたいすけが迎えに来るのを待つ。現れたたいすけはやっぱりかっこよくて芸能人みたい。
F「乗り物酔いとか平気?」
K「平気だよ?」
F「良かった。助手席どうぞ」
K「え?これ、たいすけの車!?」
F「そうだよ?運転できないと思ってた?」
K「いや、そうじゃないけど…」
免許取るならちゃんと行けって怒ってた日が懐かしいや。俺が怒っていたことをたいすけは当たり前のように見せ付けてきて、今までくだらないことで悩んできたんだなって改めて思うよ。
K「いい匂い」
F「ふふ、ブランケットどうぞ?」
K「ありがとう。んふふ、楽しい!」
F「それは良かったー!」
K「ドライブとか何年ぶりだろ。デートも久しぶり。わくわくする!」
運転する横顔がかっこよくてこっそり写真撮っちゃった。赤信号になると手をそっと握ってくるたいすけにきゅんってなる。今はたまにしかこんなことしてくれないけどさ、付き合ったら当たり前のようにしてくれるのかな。
K「たいすけ!海!海!」
F「ふふ、後で足だけ入る?」
K「うんっ!」
F「まずはご飯からね」
たいすけの選ぶものはどれもお洒落。大人の魅力が溢れてるわ。手とか繋いで歩きたいなんて思ったことないのに今はその衝動に駆られてる。恋は人を変えるんだな。
F「どうしたの?」
K「あ、なんでもない」
F「だめ。ちゃんと思ったことは言える関係になろ?」
K「うん。恥ずかしいんだけどさ…あんまり、自分で感じたことない感情に戸惑ってて、」
F「どんな?」
K「手繋ぎたいな、なんて」
F「繋ぐ?」
K「え!?いいよ!我慢する!」
少し離れて歩くと後ろからくすくす聞こえる。そしてすっと手を握ってくれたんだ。それが恥ずかしくて顔から火が出そう。
F「ここ人通り少ないから大丈夫だよ。突き当りを曲がったらお店あるから」
K「うん」
F「ふふ、手汗凄いねー?そんなに恥ずかしい?」
K「うっ、離せ!」
F「やだよ。俺のひろだから」
K「え、?」
F「あ、ごめん。まだだったね」
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しー(プロフ) - こんにちは!とうとうたまちゃんが登場しましたね^_^藤北も大好きですが、玉北の可愛い友達関係も大好きなので嬉しいです!更新ありがとうございます(*^^*) (2019年8月2日 12時) (レス) id: 56067b6690 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ボードに送っても大丈夫ですか? (2019年7月16日 21時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりな(プロフ) - ともさん» こんばんは★ありがとうございます!ご希望に添えるかはわかりませんが、大丈夫です( ´ ▽ ` ) (2019年7月16日 21時) (レス) id: e1584ce766 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは!いつも楽しみにしてます!リクエスト大丈夫ですか? (2019年7月13日 0時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇりな(プロフ) - しーさん» こちらこそ、目を通していただきありがとうございます(>人<;)ループ!!!!読んでいただけてとっても嬉しいです!!! (2019年7月10日 19時) (レス) id: e1584ce766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇりな | 作成日時:2019年7月9日 21時