☆いち ページ6
あれ？こないだと違うところ？まぁ、いっか。なんて不思議に思いながらも適応能力と柔軟性があるのか、はたまたなにも考えていないのか、真相はわからないけれどせんがは深い森の中を歩いていました。
そこへ真っ赤な頭巾を被った可愛い男の子が文句を言いながらやってきました。
K「あ〜、だる過ぎ〜よこおさん人使い荒いっつうの！なんで俺がわざわざこんな山越えてみやたのことろにお使い行かなきゃなんねぇの？自分で行けよなぁ。あ〜足痛い。歩きたくない。くそ〜」
S「あれ？今日はウサギさんじゃないの？」
K「ん？あ、せんがじゃん。なに？お前また俺のこと追いかけんの？ずいぶん暇だな？お？暇？暇なの？暇ならこれ俺の代わりにみやたのところに届けてよ」
S「追いかけるつもりはなかったけど、今日は暇だし、特に役目なさそうだからいいよ〜」
K「やりっ！んじゃあ、頼むわ！俺あそこのお花畑で昼寝してっから届け終わったら教えて」
S「了解！行ってきま〜す！」
やる気のない赤ずきんはスキップしながらお花畑に向かっていってしまったので、せんがはおとなしくお使いを遂行することにしました。
しばらく何事もなく道を歩いていると森の茂みからスーツを着た狼が出てきました。
S「おわっ！がやちゃん！その格好久しぶりに見た！やっぱり似合ってるね！」
F「ふふ、ありがとう。それよりさ、ひろ知らない？そろそろここを通るってわたるから連絡あったんだけど」
S「あ〜！みつね！なんかだるいからお使い代わりに頼まれたよ！」
F「え？そうなの？ひろどこ行ったの？」
S「お花畑で昼寝するって言ってたけど？」
F「うわ、ないわ。あそこたまの縄張りじゃん。ひろが食べられる前に行くわ」
そう言って走って行く狼をせんがは走って追いました。
せんがは走っているものを見ると追跡したくなる性質なのか？と疑問に思うほどしつこく追いました。
お花畑に着くとそこには寝ている赤ずきんとこの森に住むもう一匹の白狼が一緒にお昼寝をしていました。
F「ひろ！」
K「んあ？たいすけじゃん。こんなところにいるとにかに狩られるぞ〜んはは」
F「俺がにかに狩られる訳ないでしょ。むしろその前にひろがたまに食われるわ」
K「ただ昼寝してただけだし！たまとは昼寝仲間だし！安静だし！」
F「のわりには腕枕とかなに？あ、わかった。今夜のお仕置き期待しちゃったの？それならそうと言えばいいのに。こんなことしなくてもしてあげるよ」
K「ちげぇわ！」
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作者名：ちぇりな
| 作成日時：2015年2月24日 1時
