★いち ページ1
ある日の昼下がり、川辺で本を読む顔の濃い男の子がいました。
暫くすると本を読むのも飽きたのか、草むらにごろんと寝転んで楽しいことがないかと考えていると…
K「やばい！寝すぎた〜！遅刻だ！怒られる！」
赤い蝶ネクタイをつけ大きな時計を持ったうさぎさんが大慌てで走っているのを見つけました。
あんなに慌てて向かわなければならない場所が気になったので、後を追うことにしました。
S「てか速っ！」
あまりの速さに、必死に追いかけていると大きな穴に落っこちてしまいました。
S「わぁあぁぁぁ！！！こわっ！まだ生きたいのに〜！やり残したことしかないよおぉぉおぉお！」
ビブラートを効かせて泣き叫びながらも無事着地すると、懸命にうさぎを追いかけ走りました。
すると、目の前に美味しそうなジュースが置いてありちょうど喉が渇いていたのでなんの躊躇いもなく飲み干しました。
S「うまっ！」
あまりの美味しさに自分の体が小さくなってしまったことに気づかず、再びうさぎを探しに向かいました。
森の奥深くまで来ると、突然双子が現れました。
S「こんにちは」
27「「こんにちは！」」
2「俺はにかいどう！」
7「俺はななかいどう！」
27「「よろしくな！！！」」
双子のあまりの声の大きさに一瞬怯んでしまいましたが、笑顔がキラキラしていたのでつられて笑ってしまいました。
S「俺はせんが！うさぎさん探してるんだけど知らない？」
27「「あー！みつね！みつならあっちに走って行ったよ！！！！」」
S「そうなんだ！ちょっと探してくる！」
27「「えー！もう行っちゃうの！？ちょっとくらい遊ぼうぜ！！！！」」
両サイドにがっちり挟まれてしまったのでしばらく遊ぶことになってしまいました。
あまりにも気が合ったので前世は三つ子なんじゃないかと思ってしまいました。
S「じゃ〜そろそろ行くわ！また遊ぼうぜ！」
27「「おう！待ってるわ！じゃあな！」」
双子と別れ、てくてく歩いているとキレイなお花畑にたどり着きました。
S「すげぇ！キレー！」
お花を眺めていると、なにやらバンダナを頭に巻いた鼻の大きい男が立っていました。
S「鼻でか！！」
M「いきなり失礼だなぁ！まぁ、良く言われるけどさ〜」
S「てか誰？」
M「俺はみやた、よろしく〜」
鼻の大きいみやたと言う男がにこにこと手を差し出してきたので握り返し挨拶を交わしました。
S「俺はせんが！よろしく！」
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作者名：ちぇりな
| 作成日時：2015年2月24日 1時
