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side ジス

「来ない…」

じっと見つめても、握り締めたスマホが君からのメールを通知してくれない。
ちょっと焦りすぎたかな…?

「また見てるし…誰かの連絡待ち?」

頬杖をつきながら、隣に座るジョンハンが尋ねる。

「Aちゃん待ち」

そう短く答えると、

「は、Aっ?」

あからさまに驚くジョンハン。

「いつの間に仲良くなったの」

「ついさっき。その時アドレス渡しといた」

「へぇ…」

「僕、焦りすぎたかな?」

「…そのうち来るって。なんなら催促しとこっか?(笑)」

「お願いしようかな(笑)」

「了解(笑)」

ジョンハンのこういうところが好きだ。

結局、下校時間を過ぎてもスマホは無反応。

「仕方ない、ね…」

家に帰って、課題に取りかかる。
でも、やっぱり視線はプリントよりもスマホに向いてしまう。
そんな時。

「え、来た…」

君からのメールが、ようやく届いた。

《ジス先輩、イムですこんばんは!
せっかくアドレス教えていただいたのに、連絡が遅れてすみません!(汗)》

頭よりも指先が早く動いて、返信を急いだ。
…そうだ、ジョンハン。
きっとジョンハンがほんとに催促してくれたんでしょ?

《先輩ってもしかしてエスパーだったりしますか…?(笑)》

ほら、やっぱり(笑)
明日ジョンハンに会ったらお礼しなきゃね。

《私が連絡しないから拗ねてるって言ってましたよ?(笑)
すいません(笑)》

もージョンハンったらまた余計なこと言って(笑)
僕はちょっと寂しかっただけ。

《なんで寂しかったんですか?(笑)》

返信に困るよAちゃん。
だって、僕ばっかり繋がりたいみたいでかっこ悪いじゃないか。

《わーなんか暗くなっちゃった!ごめんね、気にしないで(笑)》

我に返って、とっさにこう追加した。

君の返信が怖い。
でも…

《ジス先輩、私、先輩と繋がれてすごく嬉しいんです。
もっと仲良くなりたいです!》

あぁ、どうしよう。
今すぐにでも会いに行って、君のことを抱きしめてしまいたい。

気の利いた返信ができなくてごめん。

僕の頭はもうAちゃんでいっぱいなんだ。


課題のプリントなんてすっかり忘れた。

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でぃえん(プロフ) - やくるとさん» コメントありがとうございます(泣) ご期待に添えるよう頑張ります…(笑) (2015年8月21日 16時) (レス) id: ed3bf1e789 (このIDを非表示/違反報告)
やくると - ミンギュもジフン君もいいですね〜。笑 ジョンハン先輩との絡みの期待してます!!笑 (2015年8月21日 15時) (レス) id: 9bf3b009f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Moni | 作成日時:2015年4月14日 1時

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