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「Aと帰るのって、なんか久々じゃない?」
『そうですね、先輩忙しそうだったからなぁ〜』
「やー、全部俺のせい?(笑)」
先輩は学校だと一人称は「僕」だけど、外で私と2人の時は「俺」になる。
『まあまあ、細かいことは気にしないでください』
「こいつめ〜(笑)」
頭をぐしゃぐしゃにされたけど、ジョンハン先輩だとなぜかこれも嬉しい。
「わーAがにやけてる」
『ち、違いますっ!』
「はいはい(笑) あ、そう言えばさ…ミンギュに会いに行ってないんなら、どこの部活見学行ってたの?」
『あぁ、バンド部です』
「え、バンド部?なんで?」
『隣の席の子がバンド部で、1度練習見にこないかって誘われてて(笑)』
「ふーん…で、どうだった?感想は?」
『すごく素敵でした!1年の子もいたんですけど、皆ほんっっっとに歌が上手くて…気づいたら泣いちゃってました(笑)』
「へ、泣いたの?」
ジョンハン先輩が目を丸くする。
『自然と涙がでてきちゃって…』
本当に感動してたのに、ジフン君があんなことするから…
「どうしたの?それ」
『え?』
「鼻、赤くなってるよ?」
ドキッとした。
慌てて鼻を隠す。
「なんかあったの?」
ジョンハン先輩が心配そうに見つめる。
『いえ、なんでもないです!あ、もしかして朝に会ったワンちゃんかも!』
「へ?」
私、何喋ってんの…(泣)
『散歩中の犬がいて、触ってたら急にかぷっとやられちゃって〜それですかね?あはは…』
ごめんなさい痛すぎる嘘ついてごめんなさいジョンハン先輩(泣)
「そうだったんだ…痛くない?平気?」
私の顔をのぞき込むジョンハン先輩。
心配してくれて申し訳ないな…
『だ、大丈夫ですから…』
「そう、ならいいんだけど…」
ぽんぽん、とまた頭を撫でてくれた。
そんなやり取りをしているうちに、先輩と別れる時間になった。
『あ、先輩はまっすぐですよね』
「うん、覚えてたんだ(笑) Aは左でしょ?」
『先輩こそ覚えてたんですね(笑)』
あはは、と2人で笑いあった。
『じゃあ先輩、気をつけて帰ってくださいね?襲われないように!』
「それって俺が言うべきじゃない?(笑)」
『それじゃ!(笑)』
「…待って」
曲がろうとすると、腕をぐいっと引かれた。
「消毒しなきゃ」
『っ!?』
鼻にあたたかくて柔らかい何かが触れた。
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でぃえん(プロフ) - やくるとさん» コメントありがとうございます(泣) ご期待に添えるよう頑張ります…(笑) (2015年8月21日 16時) (レス) id: ed3bf1e789 (このIDを非表示/違反報告)
やくると - ミンギュもジフン君もいいですね〜。笑 ジョンハン先輩との絡みの期待してます!!笑 (2015年8月21日 15時) (レス) id: 9bf3b009f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Moni | 作成日時:2015年4月14日 1時