23ステ目 (ll side) ページ27
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「へぇ〜･･･えらいその子モテモテやん」
『モテモテやんじゃないですよ！どう答えてあげたらええですか？』
ほんまは自分のことを言うてるんやろうけど、やっぱり俺のこと警戒してるんやろな。要は、二人の人に言い寄られてるというか、まぁそんなような状況で困ってるっていう話だ。どうせ緋村のことやから、秋定とか辻󠄀とかのあの辺のやつやと踏んどるけど。
「一回その二人とも違う男の人とでも遊んだら？気ぃ楽になるんちゃう？」
『え、･･･今どきですか？』
「別にちょっと気晴らしぐらいにしてみたらええやん」
『そうですか･･･言ってみます･･･』
「お前も、悩むんやなぁ？男絡みで」
『それ、私が経験ないみたいな言い方に聞こえるんですけど･･･ていうか、私の話やないし』
「まぁ、そのどっちかが好きなら、ちゃんと本人に好きって伝えた方がええで」
『リリーさんのくせにええ事言いますね』
「くせには余計や」
『でも、ありがとうございました。参考にします』
「また困ったら何でも言うて？相談は乗るから」
『機会があれば』
夜分遅くすみません、と電話は締められた。あの緋村が悩むなんて相当なものだ。東京の仕事が多いから会えてへんけど、どうなってんねん。
「酒進んでもうたな･･･」
人の恋愛相談って、ちょっとツマミみたいになるから酒が進んでしまう。緋村は、本気やったやろうけど飲んでしまった。まぁ、心配なのはほんまやけどさ。アイツ、根っから優しいやつやから、ちょっと心配なるわ。
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寧希(プロフ) - これはもう読んでて楽しすぎました。 (2021年7月1日 16時) (
レス) id: c56e7c09d5 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 明烏さんの書かれる文章の空気感が大好きです。これからも応援してます! (2021年6月19日 21時) (レス) id: 9e3f387fbb (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 今日初めて読ませて頂いたのですが、文才が才能過ぎます...。秋定さんも辻さんも両方好きなので恋の行方が楽しみです！応援してますこれからも頑張ってください！ (2021年6月19日 18時) (レス) id: 5892b5d39c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2021年6月19日 0時
