Meet GoodBye - BH (ページ29)

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Baekhyun side

ひたすら待ち続けていたAちゃんからのメッセージ。焦らしに焦らされてメッセージの通知が来た時には危うくスマホを落とすとこだった。

店はまかせてってAちゃんには得意気に言ったものの全然決められなくて。

気取ってるって思われたくないけど、初めて二人で会うのに居酒屋とかでガヤガヤしてるのもなんか違うなと思い悩みに悩んで結局ジュンミョニヒョンに相談した。

そしたらヒョンの知り合いの、前に一度忘年会か何かで利用したイタリアンの店を勧められた。

そこなら変に気取ってないし、イタリアン嫌いな女子はいないだろってことで予約してもらった。

待ち合わせ場所である最寄り駅の改札を抜けてすぐにキョロキョロしながら俺を探してるであろうAちゃんを見つけた。

髪色明るくしたんだ。

派手すぎないし、すげー俺好み。

ニヤつく顔を抑えながら声を掛けた。

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『えっ、アルコール飲まないんですか？』

「うん。あんまり得意じゃなくて。でもAちゃんは飲みなよ」

『ううん、今日はやめておきます。また今度飲もうかな』

お酒が得意ではない俺に合わせてAちゃんもウーロン茶を頼んでくれた。

ドリンクメニューを見る時に真っ先にワインのページを開いてたから本当は飲みたいんだろうな。俺が酒に強かったらよかったんだけど、こればっかりはどうしようもない。

Aちゃんはまた今度って言っていたけどそれは俺とってこと？それとも別の人と？

何気ない一言も気になって仕方ない。

運ばれる料理も美味しいって言ってたくさん食べてくれるAちゃん。あまりにも幸せそうな顔してるからつられて俺も笑顔になる。

出会った日のことを説明してあげれば恥ずかしそうにして。その顔も可愛すぎた。

この子は俺の心を揺さぶる才能がありそう。

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