Meet GoodBye - BH (ページ12)

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「そんな作り話みたいなの本当にあるんだなぁ。A、大丈夫か？」

苦笑いしちゃってるジョンデ。私も正直よくわからないよ。

少なからずダメージはあると思う。でも、こうやっていつも通り普通に出勤して仕事をしているあたり、思っているよりも意外と平気なのかもしれない。

ソンホの前に付き合った人は、当時は学生だったし子供の恋愛ごっこみたいなものだったけど、別れた時には泣いても泣いても涙が枯れることは無かったし、しばらくは何も手につかなかった。

今回は酒に逃げたというのもあるけど。

それに…

『…こんな顔して言うのほんと恥ずかしいんだけど……私、昨夜泣いた記憶が全くないんですよね』

言った途端二人がドン引きしてるのがわかる。そんなの私だってできることなら言いたくなかったよ。

「まじか……」

「Aさんや…ほんと…」

視線が…痛い…

二人揃ってやめてくれい…。特にジョンデには朝からずっといい歳して…って責められてもう耳が痛いってゆーのに。

「そりゃミンソギヒョンからわざわざ俺のとこに心配メッセージも来るわけだわ」

呆れた顔のジョンデにちゃんと謝りに行けよって釘を刺され項垂れる。

『あっ、痛ーい！なんで！？』

チャニョルにはデコピンされるし。

「とりあえずしばらく禁酒な。人様に迷惑かけるなよ」

うぅ、痛いとこ突かれた。ミンソクさんに謝りに行かなきゃだなぁ。それにビョンベッキョンさんの事も聞きたいし。

あーおでこ痛い…。

『わかってるよー。近いうちに行くもん』

「俺も行こうか？なんか面白そうだし」

ジョンデ…心配してくれてるのかと思ったら最後の一言が余計だよ。精一杯目を細めて睨んでやる。

「おーこわっ。目腫れてるから迫力三割増し」

もーほんと…こいつら嫌だ。人の不幸をひたすらネタにして面白がるつもりだ…。

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