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『誕生日？』
「うん、もうすぐでしょ？去年は知った時終わってたから今年は何かあげたいんだけど」
『そんないいのに、大丈夫だよ』
「僕があげたいの」
ジェミンのチソンくんへの溺愛っぷりを横目で引きながら見ていたら、ジェノが何か欲しいものない？と尋ねてきた。ずっと欲しかったちょっと値段のする靴はなんやかんや可愛がってくれているドヨンさんとテンさんにお願いするつもりだし……パッと思い浮かばない。誕生日までにはお姉ちゃんとの仲も少しは良くしておきたいな、毎年ケーキを持って2人で写真を撮るんだけれど、それを途絶えさせたくない。成長していくうちに色々あるもの仕方ないわよねってお母さんも笑っていたけれど、少し寂しそうだった。そりゃ近所でも有名な仲良しの双子が突然別々に通い出して家の中でも必要最低限の会話しかしなくなったら…とにかく今のままじゃダメだ。
『まずは誕生日までにお姉ちゃんと仲直りする、それで、そしたら考えるね』
「うん」
とりあえず、ヒョンのことどうにかしてください！と割と本気で困っていそうなチソンくんを助けてあげることにしよう。機嫌がいいのかキャッキャと笑うチョンロくんの特徴的な笑い声がやたらと耳に残った。できることから1つずつ少しずつ整理をして行って、自分の中にある自分だけの気持ちに耳を傾けて、自分のために何かをすることができたら、その時の気持ちがどうかは分からないけれど、待っていてもいなくてもジェノにあの日の返事をしよう。
『ナナ重い〜』
「本当のナナはもっと重いよ〜」
『…ナナワールドの日？』
「そ、久々に構ってくれたから」
『逆だと思うんだけど…』
「そう思ってるならそれでいいけど、ナナはいつでもAの味方だからね」
『意味分からないし聞き飽きたけどありがとね！』
やっとの思いでチソンくんから引き剥がすと、あろうことかそのままわたしに寄りかかって来た。細身だけれど筋肉は去年より着いたしジェミンも背は伸びたし支えきれなくて足元がふらつく。やばい倒れる、そう思った瞬間、わたしの肩をジェノが抱いていた。
「いくらなんでもふざけすぎ。Aは女の子なんだから」
「お〜…」
ナナワールドは継続しているらしく、稀に見る高速拍手をしたかと思ったらチソンくんとチョンロくんを連れて先に行ってしまった。帰ろうか、そう言って笑ったジェノの顔は夕日に照らされて読み取ることができなかった。
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未来(プロフ) - 初めてコメント書きます！サバサバしてる子でも自分の心はちゃんと女の子でたくさん考えちゃうところがリアルだなーって思っていつも更新楽しみにしてます！ジェノも主人公ちゃんもみんなが幸せになることを願いながらこれからも更新待ってます！ (2021年4月19日 14時) (
レス) id: 5f4a2b8d86 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 更新ありがとありがとうございます。自由奔放に見えていつも他人を優先にしちゃう主人公ちゃんの初恋が実って欲しい！！！けど、イジェノ、、、。イジェノにも幸せになってほしい。どうすればいいだーーーー！天才すぎます！ (2021年4月19日 0時) (レス) id: 074c418b45 (このIDを非表示/違反報告)
m.(プロフ) - ジェノーーーーー！！！！！！これに尽きます、、、主人公に感情移入していたはずが今ではもうジェノに幸せになってほしくて仕方ないです (2021年4月16日 17時) (レス) id: 6402f7fd5d (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - マク…どこまでも鈍感なやつめ。お姉ちゃんの優柔不断さにモヤモヤするものの登場人物全員に共感する場面が沢山あって、感情移入がしやすい。本当に好きな作品だなぁ。皆の恋が報われて欲しいけど難しい三角？関係。好みです。 (2021年4月13日 1時) (レス) id: 966290dc4b (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - いつも更新ありがとうございます。主人公に感情移入しすぎて毎回切なくなって泣いてしまいます、、、。いつか報われますように！；； こんなに素敵なお話をありがとうございます、、、！ (2021年4月12日 18時) (レス) id: 6aaa15267e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年2月23日 16時
