mellow

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訳が分からないと首を傾げたジェミンに、ラーメン屋であったことを話すと腹を抱えて大笑いしていた。やっぱ一緒にいる時間が長いあの2人のどっちかがやらかすと思った！ってめちゃくちゃ楽しそう。




『ナナたちイマークとそんなに仲良いの？』
「俺たちとヒョン中学から一緒だもん」
『初耳なんだけど』
「わざわざ言うことでもないし、イマーク拒否反応起こすじゃんお前」





ジェミンは割と仲良くなった人間には容赦がないし遠慮もなくなり距離感にバグが起きる。時間もあるしお互い服も欲しかったこともあり、ついでに買い物をしているとどんどん近づいているその距離に、ドギマギしないのなんてわたしくらいじゃないだろうか。






「お前はいないの？そういう相手」
『ジェミンもしかしてわたしのこと「それは100％ないけど、お姉さんのことばかりじゃなくて周りを見てみたらってこと」はあ？』







周りに目を向ける…いや、ない。絶対ない。学校人気ナンバーワンの3年ジェヒョン先輩でも、顔はめちゃくちゃかっこいいと思うけど正直タイプではない。だってちょっとチャラついてる雰囲気だし、本人も自分のレベルをしっかり認識していて気取ってそうだし。なんて、全て憶測なんだけど。わたしが好きなのは優しくてしっかりしていて、ときどき思わず笑ってしまうような可愛いところがある人だ。






『ナナは？』
「ナナ？ナナはAのお世話で忙しいから〜」
『やめて』
「ーーーあ、夕飯食べてくならジェノも来るって。家の人遅くなるっぽい、連絡来てた」
『ナナ昨日給料日だったんだよね？』
「ふざけないで」





お姉ちゃんを駅まで送ってくれて家に帰ってまた来るって大変じゃん。お金だって外食だと意外と掛かるし、コンビニとか出前取った方が絶対楽だと思うんだけど。わたしは家で1人でご飯食べることは全然大丈夫なんだけど、ジェノは苦手なのかな。ジャージのお礼にジェノの分はわたしが出そうと決めたら、絶対断られると思うよ、とジェミンはあのゆったりした口調で告げてきた。わたしもそんな気はするけれど…この辺りの土地勘はまだあまり無かったからジェミンおすすめのお店にいくことにした。





「早く見つかるといいね、好きな人」





ドンヒョクもロンジュンもジェミンも、なんで今日はその話題をやたらと出してくるんだろう。きっと裏があるに違いないけれど、またどうせくだらないゲームでもしてるんだろうと気にしないことにした。

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