mellow

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やる気の無さそうな日直の号令で1学期が終了した。テストは赤点を取る事なく無事に終え、予定が詰まったスケジュール帳を眺める。



あれだけ遊びたがっていたドンヒョクは、下の妹も夏休みだからあんまり遊べないわと無駄にいいお兄ちゃんっぷりを発揮していて、わたしも会いたいとお願いをしたらちゃらんぽらんになったら困るから断るって言われたとき、スケジュールに書き込んでいたドンヒョクの名前を塗りつぶしてやった。






『シューシー先輩待ってなきゃ』
「何で？」
『この前お家行ったとき充電器忘れちゃって、それからお姉ちゃんの借りてるんだけどずっとって訳には行かないからさ〜、先輩のクラスまだホームルーム中っぽい』






お姉ちゃんは塾、お母さんはママ友会、お父さんは飲み会で帰りが遅くなるのに家の鍵を忘れ、1人で時間を潰していたら偶然先輩に会ってしばらく遊んでもらっていたんだけれど、全然連絡が返ってこなかったから流れで先輩の家にお邪魔することになりそのまま泊まらせてもらったのだ。

先輩の親もその日は遅かったみたいで、わたしが作ったご飯をおいしいと食べていた先輩はかっこいいというより可愛かった。







「……お前絶対先輩となんかあっただろ」
『ないよ、ないない』
「100%ないの？」
『……75%くらい』
「75%って微妙すぎて気になるわ」
『一生気にしてな』







«終わった〜下駄箱にいて！»






わたしが帰り支度を始めると、ドンヒョクとロンジュンも荷物をまとめ始める。いつ帰るんだろうって思ってたけれど、やっぱり一緒に待っていてくれたらしい。お姉ちゃんのクラスはホームルームをまだやっているらしく、ジェミンから拗ねているうさぎのスタンプが連打で送られてきた。あのクラスの担任は話が長いことで有名だからちょっとかわいそう。この前ちょっと話して仲良くなったチソンくん(バイト先の店長の息子)の写真をあげたら、今度は目がハートになっているそれが送られてきて、やかましすぎたら通知OFFにしておいた。






お姉ちゃんは適当に友達と帰るって言っていたから大丈夫だと思う。そこはジェノと帰って欲しいところだけれど、自分から言えるタイプじゃないもんなあ…今更だけどわたしがいないときってあの3人はどうしているんだろう。





どうせ夏休み中も会うし(ドンヒョクは分からない)、2人と簡単な挨拶をして別れ先輩のクラスの下駄箱に向かう。クラスのある校舎が違うと下駄箱も違うからちょっと面倒だ。

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