mellow

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『ジェミンも1人暮らしするつもりらしくて、行きたい大学も近かったんで卒業したら一緒に住む？ってなったんですけど、未成年で付き合ってもない男女が同棲するのはちょっとってジェノに言われたんで辞めました』
「それはそうだろ」
『わたしはよかったんですけどね、ジェミンのこと好きだし』
「は？そうなの？」
『…人としてですよ、きっと先輩が考えているような感情ではないです』




この人はやっぱり好きイコール恋愛感情としてという感覚しか持ち合わせていないようだ。もしわたしが好きだと、冗談半分で言ったらどんな顔をするんだろう。言うつもりはないけれど、もしそれを口にしたらこのままだと本当に現実になってしまいそうだ。






「そういえばお前スカートちょっと長くなった？」
『…1回だけ』
「まだ短いけどまあ、前よりいいか」
『ていうか校外では口出ししないって言ってませんでした？』







ドヨンさんには短いと怒られ、クラスメイトもお姉ちゃんでさえ気付かなかったのに、イマークは見たら膝上何センチか分かる能力でも持っているのだろうか。1回折る回数を減らしたのは、イマークに褒められたかった訳ではなくて、この前やっていたニュースでわたしと同じくらいのスカートの長さの子が写ったとき、頭悪そうだなって思ったから。




…なんて言い訳がましいかな、本当はイマークなら気付いてくれるんじゃないかって期待していた。そのついでにこの前お姉ちゃんに見せていた笑顔を見せてくれたら最高だったんだけど、それはどうやらわたしには難しいらしい。




『先輩の家どのへんなんですか？駅より向こうなら自転車のが楽だと思うんですけど、もしかして乗れないとか？』
「乗れるわ！今修理してるんだよ」
『ふうん』








学校から駅まで15分は掛かるのに、それよりも先となると結構遠いし、それなら普通に電車に乗った方が楽だと思う。通えない距離ではないからって言うけどなんだか腑に落ちない。否定をしたけれど、本当に自転車に乗れないのかもしれないし明日ドンヒョクにでも聞いてみよう。

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