mellow

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「ここのXに3を代入して…」


一生懸命版書をしているベッキョン先生には悪いけれど、授業の内容は一切入ってこない。イマークがお姉ちゃんのことを好きだったらどうしよう。大切にはしてくれそうだけど、デートは図書館とか訳の分からない博物館とかに連れて行かれそう…そんなのお姉ちゃんのストレスばかり溜まるじゃん！お姉ちゃんとイマークは関わりがあるように見えなかったし、いや、もしかしたら知らないところで…。





「A〜授業つまらない？」
『先生はイケメンだから好きだけど勉強は嫌いです！！早く連絡先教えてください！』
「それで成績はいい方だから世の中って分かんねーな」




連絡先の件はスルーされたけど笑いが取れたからヨシとしよう。というか本気じゃないし、先生もそれを分かっているから毎回こんなくだらないやり取りをしてくれるんだろう。ジュンミョン先生に言ったときはめちゃくちゃ戸惑っててちょっと可愛かったけど申し訳なかった。



クラスメイトは比較的ノリがよくてちょっとちゃらんぽらんな子たちが多めだから、こんなことを言っても誰も気にしない。そのおかげか、入学してからよくあるクラスのゴタゴタは全くない。



お姉ちゃんのクラスは落ち着いていて、ちょっと女子はネチネチ系が多いらしいけど(ジェミン情報)平和にやっているみたいだ。




ドンヒョクたち4人は同じ中学でその頃からずっと仲が良いらしく、 ドンヒョクとロンジュンと関わるようになってからは自然とジェノとジェミンと話すようにもなった。 わたし持ち前のコミュ力の高さはが多少なりとも関係はしていたんだろうけど、単純に気や波長がいい感じにマッチしたのだと思う。
お姉ちゃんとももっと仲良くなって欲しいけど、合う人間と合わない人間は誰でも存在するから強制するわけにもいかないしな…。



『やっばジャージ忘れた』




5限目の体育に向けて着替えようとしたら、絶対忘れないように部屋の入り口に置いておいたくせにジャージを忘れていたことに気付いた。ジャージ持った？ってお姉ちゃん聞いてくれたのに…。サボりたいけどバスケだしやりたい、そんな気持ちに葛藤しつつ1つ上の階のお姉ちゃんのクラスにやってきた。




『お姉ちゃん〜』
「Aじゃん、今いないよ」
『え〜…ヤンヤンでもいっか。ジャージ貸して』
「今日使ったけどいいの？」
『ボディミスト振り撒くから平気』




そんな会話をしていたら突然目の前が暗くなった。

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