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私がバイトをしている焼き肉店でお客さんとしてやって来た彼と出会ったのは高3の春。よかったら連絡ください、正直何回かこういうことはあったし、どんな人かよく分からないからそれまでは何のアクションも起こさなかったけれど、そのときばかりはもらった紙に書かれていたIDに自然と連絡をしていた。距離が近付くにつれて、ロンジュンだけには隠し通さなければという思いも強くなっていった。
Aちゃんのお兄さんが同い年なら仲良くしたい、そう言ってくれた彼には申し訳ないけれど、最悪どんな手段を使ってでも別れさせられるかもしれないと思った私は、あまり仲がよくないと嘘をついた。…間違っているようで間違ってない、はずだ。私の想像する仲がいいきょうだいは、一緒にお出掛けをしたり笑い合ったり、会話のキャッチボールが成立するきょうだいで、私たちのように一方的なものではない。
『今日お母さん帰り遅いみたいだからチイちゃんとご飯行ってくる』
「なら兄ちゃん鍋作って待ってる」
『耳付いてる？』
「〆はどうする？ご飯と麺どっちがいい」
『聞けよ』
ちなみにチイちゃんというのは私の高校からの親友の男の子である。私にはシスコンの兄がいて《女の子》だと紹介していることをチイちゃん本人も知っている。最近のアプリはすごいから、チイちゃんの写真を女の子のように加工してロンジュンに見せておいた。ちなみに彼氏とのデートや旅行、お家にお泊まりするときはいつも名前を借りている。いつもお邪魔するのは悪いしたまにはチイちゃん呼べば？とロンジュンが言ってきたときはヒヤっとしたけれど、チイちゃんよそのお家が苦手みたいなのよ〜とお母さんがナイスアシストをしてくれたおかげで助かった。
「俺も行く」
『はあ？』
「いい加減チイちゃんと会いたい」
『いや無理、私も会うの久し振りだから邪魔しないで』
「兄ちゃんのことは空気だと思っていいから」
『……………』
「なんで無視すんの？」
『………………』
「今は空気と思わなくていいよ」
ずっと私の回りをうろちょろしているロンジュンは本当にうざい。私が嫌がっているのを気付いていないのかそれともフリなのか髪を整え始めた。兄ちゃんが全部お金出してあげるから、という条件はとても魅力的だし、遊ぶのが女の子の友達だったらついてきていいよって許可してたと思う。チイちゃん人見知りだから無理！追いかけてきたら嫌いになるからね！と言って私は慌てて家を出た。
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ひかる(プロフ) - めっちゃめっちゃめっちゃめっちゃ続き気になります(＞＜)更新楽しみにしてますo(^-^)o (2023年3月19日 17時) (
レス) @page16 id: 8af556f919 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 初めまして！最高すぎてコメントさせてくださいm(_ _)mシスコンロンジュンも彼氏のジェミンも設定が最高すぎてとてもワクワクしました！寒波が続きますので体調に気をつけてください！更新楽しみにしています♡(๑♡ᴗ♡๑) (2023年1月25日 11時) (レス) @page14 id: abb9e95463 (このIDを非表示/違反報告)
ころころまん(プロフ) - 最高すぎやしないですか。サイアンドコーです。好きです！！！更新頑張ってください泣 (2021年7月2日 19時) (レス) id: ddd6b54eb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年7月2日 16時
