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昨日とは違って目が覚めるとドヨンが部屋にいた。
『おかえり』
「ただいま。寝るならベッドで寝ろって」
『寝たい！って思ったら行くけど、昨日も言ったけどいきなり眠くなるんだって…』
「結構寝たの？」
『うん、3時間くらい…今日は帰り早いんだね』
レースのカーテンからはオレンジ色が差し込んでいて、まだ夕方だということが伺える。アイドルって本当に不規則な生活してるんだな…。1時間後にはレッスンが始まるらしく他のメンバーは街で時間を潰していると教えてくれた。
『ドヨンもそうしたらよかったのに。帰ってくるの面倒じゃない？』
「……いやまあ、でも…」
相変わらず単語以外の韓国語はちんぷんかんぷんだけれど、チュートリアルを見て楽しそうだと思ったスマホゲームをやりながらドヨンに言うと口篭りながら返事をしてきた。くそ、体力1つ減っちゃった。ドヨンはゲームはあんまりやらないタイプらしく、私がコツを聞いたら知らないよそんなの、と冷たくあしらわれた。なんだこいつ。それからはお互い何も発することなく若干息苦しい空間になったけれど、机の上にある空のお皿を目にした私はスマホを放り投げ後ろからドヨンに飛び付いた。
「わ！急になんだよお前！」
『どうだった！？』
「何が？痛い痛い、首絞まる」
『フレンチトースト！食べてくれたんでしょ？どうだった？』
「……ああ、これAが作ってくれたんだ」
『本当は自分で食べようとしたんだけど、ほら、ね？ていうかAがって私以外いなくない？もしかして彼女…？』
「いないよ！家政婦さんが差し入れしてくれたのかなって思ったの！何でそんなに必死なんだよ…」
『…私がいる間彼女作らないでね、もし告白されたら呪われてもいいなら付き合いましょうって返事して、じゃないと私、どこに行けばいいのか…』
なんで必死なのかそれは分からないけれど、私の居場所を無くしたくないのも本心だ。わがままだし迷惑なのも承知しているけれどもうあんな思いはしたくない。ドヨンは最後まで言わずとも思いを汲み取ってくれたのか、私の頭を１回撫でて大丈夫だよと呟いた。
『なんだっけ…』
「何？急ぎじゃないならもう僕行くけど」
『うん…』
「？？じゃあね」
『うん〜』
ドヨンはお兄ちゃんみたいだ。多分私にはお兄ちゃんなんていなかったけれど、いたらこんな感じなんだろう。テレビを付けると私の疑問は解消された。
ドヨンはオッパって呼んだらどんな顔するのかな。
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am - ウェブからですが…一気読みさせて頂きました…別のお話で主さんに出会って、他の作品も読んでみたいと思い…このお話凄く感動しました大好きです😭今まで見たものの中でいちばん😭これから何度も読み返そうと思います！ (8月13日 15時) (
レス) @page44 id: ac71b3b21f (このIDを非表示/違反報告)
ye8(プロフ) - stellaは何度も読むぐらいすきな作品なので主人公の登場にわきました！これからも応援しております (2022年10月5日 20時) (レス) id: df52ff380a (このIDを非表示/違反報告)
donut(プロフ) - 大好きです。 (2022年10月5日 14時) (レス) id: 26b0a97f67 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - テンちゃんのことも忘れてるのが切なすぎます(TT)徐々に謎が解き明かされて行くこと、2人の関係性の進展、気になります…！更新、kikiさんのペースで頑張ってください、楽しみにしています！ (2022年9月4日 18時) (レス) @page26 id: 1da797eec3 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 更新嬉しいです(TT)kikiさんの文章大好きです！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2020年4月4日 17時
