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「ヒョンなんか変だったね」
『…私何かしちゃったのかなあ、ずっと一緒にいるからうんざりしたとか？でもこの前仲直りしたのに』
「喧嘩してたの？」
ずっとここにいていいって言ったけど、私の耳が都合よく聞き間違えたりしたんだろうか。ジョンウはキッチンからこっそりお菓子を持ってきてボリボリ食べている。いる？と聞かれたけれど、私が食べても無駄になるだけなので首を横に振ったら悲しそうな顔をした。
「ヒョンは優しいから大丈夫だよ、聞いてみなよ。何かした？って」
私の体調が悪いせいでソウルを案内してもらえなかったから、その分たくさんお話しようと思ったのに今のドヨンとは2人でいたくない。もし私に原因がないならあんな態度を取られる意味が分からないし、いくら幽霊とはいえ八つ当たりをしていい訳じゃない。元は同じ人間だったんだし、人の心もあるんだから。ジョンウと同室のジェヒョンは、どうやら仲良し97で遊びに行っているから帰宅するのは朝方になるだろうとのことだったのでゆっくりさせてもらうことにした。
『なんで見えるようになったのかな。全員に見えたら私追い出されちゃうかも』
「僕が守ってあげるよ！」
『ほんと？約束ね』
ジョンウに小指を絡ませたら、ほんの一瞬だけ頭に軽くびりっと電流が流れたように、脳内に映像が浮かんできた。今の私たちのように小指を絡ませていたのは、小さな男の子の女の子で。特に女の子の方はどこかで見たことがあるなあとしばらく頭をひねってみたけれど、親や友達の顔、そして声を忘れてきているのに、接点が全く無さそうなその子について思い出せるはずがなかった。
「Aねむい？」
『うん』
「ヒョン呼んできてあげるから待ってて」
やめて、と引き止めようとしたけれど私はその余力も残っていないらしかった。再び扉が開かれたときには、既に9割くらい夢の中に飛び込んでいて、ドヨンが背中を向けてしゃがんでいたから嫌だという気持ちとは真逆にその肩に手を乗せた。すごく短い距離だったけれどドヨンにおんぶしてもらいながら部屋に戻る。
「……お腹空いてなくても、まずくても、気分じゃなくても、ご飯ちゃんと食べて」
『………』
「…お前、自分がだんだん痩せてきてるの気付いてる？」
泣きそうな顔をしたドヨンに、ダイエット成功？ってふざけたかったけれどそれをする元気もない。タイムリミットはすぐそこまで迫ってきている気がした。
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am - ウェブからですが…一気読みさせて頂きました…別のお話で主さんに出会って、他の作品も読んでみたいと思い…このお話凄く感動しました大好きです😭今まで見たものの中でいちばん😭これから何度も読み返そうと思います！ (8月13日 15時) (
レス) @page44 id: ac71b3b21f (このIDを非表示/違反報告)
ye8(プロフ) - stellaは何度も読むぐらいすきな作品なので主人公の登場にわきました！これからも応援しております (2022年10月5日 20時) (レス) id: df52ff380a (このIDを非表示/違反報告)
donut(プロフ) - 大好きです。 (2022年10月5日 14時) (レス) id: 26b0a97f67 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - テンちゃんのことも忘れてるのが切なすぎます(TT)徐々に謎が解き明かされて行くこと、2人の関係性の進展、気になります…！更新、kikiさんのペースで頑張ってください、楽しみにしています！ (2022年9月4日 18時) (レス) @page26 id: 1da797eec3 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 更新嬉しいです(TT)kikiさんの文章大好きです！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2020年4月4日 17時
