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気持ち悪い、とてつもなく気持ち悪い。目眩がおきているかのように、ずっと頭の中がぐるぐるしているし、何も食べていないのに胃の中の物を吐き出したい衝動に駆られている。心は元気なのに体はそうじゃないようで、横になっている時間が多くなった。今日は早く帰って来れるらしいドヨンにソウルを案内してもらおうと思ったのに。
「ただい…、顔ひどいよ。まだ具合悪い？」
『うん…なんか吐きそうな感じ？食べ過ぎとかじゃなくて乗り物乗った後みたいな…』
「寝てれば治りそう？無理かな」
『分かんないよ〜幽霊初心者だし…』
「幽霊初心者って変な言い方するなよ」
おかえりを言おうと起き上がればひどい頭痛に襲われるし、今日のできごとを聞きたいのに耳から入ってくる音全てを体が拒否しているのか、どれだけ小さな音だとしてもひとつひとつが脳にダイレクトに来る感じがする。ドヨンの部屋がノックされて、控えめに開いた扉からはジョンウが顔を覗かせた。子犬のようにゆっくり瞬きをすると、その人ヒョンの彼女…？と小さな声で呟いた。
「いやA………」
「彼女じゃないんですか？テヨンヒョンは知ってるの？」
「ジョンウお前、見えるの？」
なんてこった。テンちゃんだけでなくて、ジョンウもわたしが見えるらしい。なんで？どうして？バラエティ番組でよく見せているようなおとぼけ顔をしたジョンウは、首を1回傾げると部屋に入ってきた。
「こんにちは、お姉さんはヒョンの彼女？」
『Aです…居候で…えっ』
この子幽霊とかホラーとか未知のものとかそういった類は苦手じゃなかったっけ。さっきまでの調子の悪さは驚きで吹き飛んでいってしまった。
「ヒョンに連れ込まれたの？」
『逆に私が住み着いている感じで…』
「ヒョンつまらなくない？」
わたしが掴んでいた情報とは真逆の性格をしているのか？だけどドヨンもジョンウは人見知りで怖がりだって言っていたし、わざわざ嘘をつく理由だってない。ここにいる誰よりも1番戸惑っているのはドヨンだった。
「この前夜中廊下にいたのお姉さん？」
『この前…あっ、多分そう。それに私とジョンウ同い年だよ』
「だから会ったことある気がしたのかな？」
あの時ジョンウは見えていたということなのだろうか？でもそうだとしたら、私がリビングで好き勝手していたときも見えるはず。ジョンウは同い年なら友達だねとわたしの頭に手を置いた。
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am - ウェブからですが…一気読みさせて頂きました…別のお話で主さんに出会って、他の作品も読んでみたいと思い…このお話凄く感動しました大好きです😭今まで見たものの中でいちばん😭これから何度も読み返そうと思います！ (8月13日 15時) (
レス) @page44 id: ac71b3b21f (このIDを非表示/違反報告)
ye8(プロフ) - stellaは何度も読むぐらいすきな作品なので主人公の登場にわきました！これからも応援しております (2022年10月5日 20時) (レス) id: df52ff380a (このIDを非表示/違反報告)
donut(プロフ) - 大好きです。 (2022年10月5日 14時) (レス) id: 26b0a97f67 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - テンちゃんのことも忘れてるのが切なすぎます(TT)徐々に謎が解き明かされて行くこと、2人の関係性の進展、気になります…！更新、kikiさんのペースで頑張ってください、楽しみにしています！ (2022年9月4日 18時) (レス) @page26 id: 1da797eec3 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 更新嬉しいです(TT)kikiさんの文章大好きです！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2020年4月4日 17時
