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「人に迷惑かけてどうしたかったの？ばかなの？」
明日も仕事だし明日帰ってきたら話すね、ドヨン相手にビビリながら言った言葉は却下されて、部屋に付くのと同時に事情聴取が始まった。
『返す言葉もございません』
「怒ってるとかじゃなくて･･･まあ怒ってもいるけど、それより心配のほうが大きかったよ。Aがどんな状況なのか知ってるし、この先どうなるかとか…無事だったからよかったけど、いきなり姿見えるようになったときのこととか考えてた？」
『…ないです。それについてなんだけどね、少し記憶が戻ったの』
「本当？」
『うん。たぶん、いや確実になんだけど、私きっと死んでる。ライブの帰りに男の人に刺されたみたい。その後は良くわかんないんだけどさ』
「死んでるって…」
お説教はいつの間にか終了したらしく、小言モンスターでもキラキラドヨンでも世話焼きドヨンでもビビリドヨンでもない、初めて見るドヨンの人格が現れた。
この言い方だと多重人格のように聞こえるけれど、どこにでもいる普通の男の子というか、私のことをしっかり考えてくれるお兄ちゃんみたいなーーー今はどこも痛くないの？思い出してつらい？きつく言って悪かった、ドヨンに心配されるたび、あの夢の中男の子が思い浮かぶのはどうしてだろう。
もしかしてあの子はドヨンだったりするのかな。そしたらあの女の子は私？考えても仕方ないことだと分かっているけれど頭から離れないのには何か意味があるのだろうか。
『ごめん、ちょっと眠いかも』
「Aさ、ここにずっといていいよ。邪魔なんて思わないし、暇だったら外に出てもいいから。だからもう勝手にいなくならないで。僕も何か大切なことを忘れているような気がして……」
『私に関係あることで？』
「それは分からないけど…思い出すのを僕はAを手伝うからAは僕を手伝って」
明日になったらお姉さんにお礼の連絡をしてもらおう。今度はカフェのほうにドヨンと遊びに行きますって、そしたらその時に薬指にしていた指輪のことも教えてもらわないと。いいなあ、羨ましい。私はもう叶うことはないだろうから、私の分まで幸せになって欲しいな。ドヨンとはいつまで一緒にいられるんだろう。このままでいたいなんて言ったら困るだろうな。全部思い出したとき、私はどうなってしまうんだろう、それはちょっと怖いけれど、ドヨンがいてくれたら何でも大丈夫な気がするよ。一緒に思い出そうね、私たち。
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am - ウェブからですが…一気読みさせて頂きました…別のお話で主さんに出会って、他の作品も読んでみたいと思い…このお話凄く感動しました大好きです😭今まで見たものの中でいちばん😭これから何度も読み返そうと思います！ (8月13日 15時) (
レス) @page44 id: ac71b3b21f (このIDを非表示/違反報告)
ye8(プロフ) - stellaは何度も読むぐらいすきな作品なので主人公の登場にわきました！これからも応援しております (2022年10月5日 20時) (レス) id: df52ff380a (このIDを非表示/違反報告)
donut(プロフ) - 大好きです。 (2022年10月5日 14時) (レス) id: 26b0a97f67 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - テンちゃんのことも忘れてるのが切なすぎます(TT)徐々に謎が解き明かされて行くこと、2人の関係性の進展、気になります…！更新、kikiさんのペースで頑張ってください、楽しみにしています！ (2022年9月4日 18時) (レス) @page26 id: 1da797eec3 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 更新嬉しいです(TT)kikiさんの文章大好きです！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2020年4月4日 17時
