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深夜とも明け方とも言い難い深夜3時、大分予定よりは早いけれど目が覚めて脳も覚醒してしまったため作戦を決行することにした。ベッドからこっそり抜け出して歩いている時に自分から足音がしないことに気付いた。誰かいるときはメンバーの誰かしら歩いていたし、留守番している時は誰もいないから気楽に過ごしていたから足音なんて気にしていなかった。今は音を立てないように集中しているから気付けたんだろう。起きたら起きたで寝ぼけてたとか夢とごちゃごちゃになったとか、適当に言い訳すればいいや。そう思ってドヨンの顔の前で手のひらを思い切り合わせてみたら、予想通りそこからも音がすることはなかった。
これで出て行ったらもう戻らない方がいいのかもしれない。その方がドヨンのためにもなるのかな。テンちゃんからの手紙にはもっとわがまま言ってもいいって書いてあったけれど、こんなに優しい人をこれ以上困らせる訳にはいかない。ドヨンからもらったスマホを机の上に置いて、起こさないように、寝る前私にしてくれたようにドヨンの頭をそっと撫でた。
『またね、ドヨン』
初めてここに来た日は不安3割楽しみ7割でここを後にしたのに、今は不安5割寂しさ3割心残り2割で部屋を出ようとしている。何に対しての心残りなのかはハッキリしないけれど、お世話になった人にはお礼を言いなさいってお母さんからある日を境にすごく言われるようになったから、それをドヨンに伝えられていないからなのかもしれない。きっかけは思い出せないけれど、きっと私が何かをやらかしてしまったんだろう。今までの記憶が突然頭に浮かんでは消えていく回数が増えた。自分が誰か分からなくなってもドヨンのことだけは忘れたくないな。
暗い廊下を歩いていたらビクビクしているジョンウが自分の部屋に入ろうとしていた。ドヨンのことよろしくね、同い年らしいから勝手に友達気分になって背中にそう呟くと、ジョンウは首を傾げて部屋のドアを閉めた。思ったより怖くないと分かったのかな、そうだよ、お化けなんていないよ。私が言うと変な感じだけど。
この前の子と同じ女の子が今日の夢に出てきた。誰かに抱っこされているその子が誰かに手を振っていて、相手の顔は小さくて分からないけれど、相手も振り返してくれている。誰？なんて聞いたところで返事が来ないことなんて分かっているし、現状を変えられるとは思えないから1歩踏み出すことなくただそれを眺めていた。
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am - ウェブからですが…一気読みさせて頂きました…別のお話で主さんに出会って、他の作品も読んでみたいと思い…このお話凄く感動しました大好きです😭今まで見たものの中でいちばん😭これから何度も読み返そうと思います！ (8月13日 15時) (
レス) @page44 id: ac71b3b21f (このIDを非表示/違反報告)
ye8(プロフ) - stellaは何度も読むぐらいすきな作品なので主人公の登場にわきました！これからも応援しております (2022年10月5日 20時) (レス) id: df52ff380a (このIDを非表示/違反報告)
donut(プロフ) - 大好きです。 (2022年10月5日 14時) (レス) id: 26b0a97f67 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - テンちゃんのことも忘れてるのが切なすぎます(TT)徐々に謎が解き明かされて行くこと、2人の関係性の進展、気になります…！更新、kikiさんのペースで頑張ってください、楽しみにしています！ (2022年9月4日 18時) (レス) @page26 id: 1da797eec3 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 更新嬉しいです(TT)kikiさんの文章大好きです！ (2022年8月27日 15時) (レス) id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2020年4月4日 17時
