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Side_RJ
順番まで暇だからスタジオ内の散歩でもしてくる、そう伝えてきたジェノに、俺は珍しいこともあるんだなと思っただけだけれど、同じく順番待ちをしていたチソンはどうやらそうじゃなかったようで「ヒョン！ヒョン！」俺の腕を引っ張るとジェノの後をつけ始めた。
「深夜の件、1回追跡を試みたんですけど、自転車を使ってたから見失っちゃって。それから諦めました。でも絶対女の人に会いに行ってる気がするんです。だから今もそうかなって」
「女？あいつが？」
「はい」
人にも、下手したら自分にすら興味が無さそうなジェノに女？チソンは「誰にも言わないで欲しいんですけど」とブレスレット事件について話してくれた。たぶん同じ人だと思うんです、と。
「根拠は？」
「だって深夜に抜け出して会うなんて、同じ業界の人じゃなきゃ難しくないですか？普通の人だったら休んでる時間帯だろうし、ヒョンは相手に無理させてまで会わないような……」
「だとしても今から会う人がその人だとは限らないだろ。それに本当にふらつくだけかも」
「もし目撃されても困らない人だったら帽子もマスクも付けていかないですよ。それに何回も来ているこのスタジオを散歩しても気分転換になんてならないし」
末弟はあの有名な少年探偵もびっくりするような推理をし「今度は見失わないようにしないと」と、普段のマイペースさからは考えられないくらい俊敏に隠れながらジェノを追っている。悔しいけれど足のリーチが違うから、俺は結構疲れてきていて掴んでいる腕を離してほしいと思った。
「…あ」
ある所に吸い込まれていくように入って行ったジェノ。さすがに行けないだろ、と体力を取っておきたかった俺は追跡もここまでにしようと提案しようとしたら、割とすぐにジェノは出て来て、こっちに戻ってくると思ってチソンは焦っていたけれど予想を裏切りさらに進んでいく。そして再開しようと足を踏み出したら1人の女の人がジェノを追い掛けて行った。
「あれって」
「Aさん、だよな？」
「……ヒョン、ここは腹を括りましょう」
こいつの探求心は誰に似たのか、ここまで来たら引き返せないとチソンは尾行を続ける。話し声がなんとか聞こえるところまでやって来たけれど、これより先は身を隠せそうな場所はなくて。「キスをするとかしないとか聞こえてくるのは俺の気のせいだよな？」冷や汗が額をつたっていく。大きな手で口を覆っているチソンを見たら、その答えは聞くまでもなかった。
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Kiki(プロフ) - なつみさん» あんまり女優設定って見ないなと思って書いた作品なので、そう言って頂けて嬉しいです🥺ヒロインちゃんの変化にも注目して頂けたらと思います〜🥺 (3月16日 12時) (
レス) @page26 id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 他では見かけない設定なので、毎回楽しく読んでます！クールなヒロインが…！？って展開になってきてわくわくしてます🥺 (3月14日 12時) (レス) @page23 id: 7227221f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2023年12月7日 18時
