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Side_JN
潤んだ瞳と遠慮がちに俺の腕を掴むAはたまらなく可愛かった。次に会えるのはいつになるんだろうと、スマホでスケジュールを確認しながら楽屋に戻っていたら、ふらついていたのかその他の目的があったのか、廊下で出くわしたマクヒョンが「今戻らない方がいいぞ」と俺を止めた。
「ヘチャニがマネヒョンとバトってる」
「……なんで」
差し出された画面にはSNSの一部切り取りが写っていて、そこにはヘチャンとAの名前が。簡単に説明をすると、歌謡祭でヘチャンがAをずっと見ていたから、プロ意識がないだとかヘチャンの片思いだとか、好きなのであれば隠せだとか、実は付き合ってるんじゃないのかとか、そういうことがたくさん書かれていた。
出演者全員が集合するエンディングの動画で、ヘチャンに焦点を合わせたものと全体のものを比較するように編集されているもの上がっていて、それは確かに、ヘチャンはAを見ているようにも感じるけど……今のところAについてはそこまで言われてないけど、それも時間の問題だろう。
「角度じゃない？」
「俺もそう思ったけど、スタッフの振りをしたファンが舞台裏に紛れ込んでったっぽくて、これ……」
ヒョンがスライドさせると、次はカンペを読むAとそれを覗き込むヘチャン、どんな流れなのか分からないけれど2人が手を合わせている写真が出てきた。ぼやけてはいるけれど衣装は確かにAが着ていたものだったし、ヘチャンはトイレだと言い10分近くいなかった時間がある。
「次からは気を付けろって納めようとしたマネヒョンに、好きな子と話すことの何が悪いんですかってヘチャニが言ったんだよ。ステージ上ではアイドルをしてるんだから問題ないでしょって」
「え？」
好き？ヘチャンがAを？珍獣みたいで気になるだけだって言ってたのに？どうして、いつから？ヘチャンが好きになるようなことをAはしたの？さっきまで心が満たされていたのに、わずかにできた小さな穴から少しずつ漏れていっている気がする。
「それでマネヒョンが本気で怒っちゃってさ…ヘチャニは何もないって言ってるんだけど、関係について明日向こうの事務所にも問い合わせてみるって言ったら、そんなことよりこんなことするサセンをどうにかしろって、頭に血がのぼってたのかまた噛みついちゃって」
誰よりもひどいくまを目の下に飼っているマクヒョンが「俺たちしばらく放浪の旅をするしかないよ」と首を回した。
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Kiki(プロフ) - なつみさん» あんまり女優設定って見ないなと思って書いた作品なので、そう言って頂けて嬉しいです🥺ヒロインちゃんの変化にも注目して頂けたらと思います〜🥺 (3月16日 12時) (
レス) @page26 id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 他では見かけない設定なので、毎回楽しく読んでます！クールなヒロインが…！？って展開になってきてわくわくしてます🥺 (3月14日 12時) (レス) @page23 id: 7227221f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2023年12月7日 18時
