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Side_JN
「あ、嘘つきイジェノ〜」
「…いつ仲良くなったの？」
「この前美容院行ったらたまたま被っただけ。何、焦った？」
「そんなんじゃないけど……」
否定したけれど俺は内心焦っていた。俺の前では無表情なのがほとんどで、感情もあるのか無いのか分からないような、30分に1回笑えばいい方のAが何かむきになっていたし、ころころ表情を変えているのを見て、やばいというか嫌だというか、そういう類いの感情が沸き上がりヒョンが呼んでいると嘘をつき2人を引き離した。
一緒にいた子は信用できる子なのだろうか。咄嗟に取ってしまった行動を今さら悔やんでも遅いのだけれど、たまたま居合わせて話し掛けられたからその対応をしていたとか、そういう場合も考えられるのに、友人はいらないと言っていたAが一緒にジュースを飲んでいたから大丈夫な子なのだと判断して俺らしくないことをしてしまった。
「近くで見るとマジで綺麗だな。同世代で1番なんじゃね？」
「ヘチャン」
「なんだよ、あの顔前にしてそう思うことはおかしくないだろ。むしろ何も感じないやつの方が異常だよ。そんなやつがいたら俺は迷わずに病院を進める」
「…好きなの？」
「好きじゃねーよ、ただ気になってるだけ。面白いもんAちゃん」
「遊びでとかなら……」
「残念ながら、気になるっていうのはお前が想像してる方の感情じゃないよ。どっちかって言うと珍獣を発見したときみたいな」
「発見したことないから分かんないけど」
「例えだって」
ヘチャンの答えを聞いてほっとした自分がいる。ほっとした理由は、勘違いかもそれないし、まだはっきりとしてはいけない物だ。ヘチャンの言う通り、俺も珍獣を発見したときのような気持ちになっている可能性だってある。頭を撫でたとき、俺にしか聞こえないくらいの声量で名前を呼ばれたときは思わず抱き締めたくなってしまったけれど、あんな赤い顔でAに言われたら男であれば誰だってそうしたくなるだろう。また逆に、可愛い女の子相手だったら、Aでなくてもそうしたくなるかもしれない。
「Aちゃんって彼氏いんのかな」
「……いないでしょ」
「根拠は？うまーくやってるだけでいるかもしれないじゃん。たっくさんの俳優と共演してるし、いても不思議じゃない」
Aに彼氏、それは考えたことがなかった。今日の午前3時はあそこに来てくれるだろうか。これから大切な収録があるというのに、早く終わらせたくて仕方ない。
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Kiki(プロフ) - なつみさん» あんまり女優設定って見ないなと思って書いた作品なので、そう言って頂けて嬉しいです🥺ヒロインちゃんの変化にも注目して頂けたらと思います〜🥺 (3月16日 12時) (
レス) @page26 id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 他では見かけない設定なので、毎回楽しく読んでます！クールなヒロインが…！？って展開になってきてわくわくしてます🥺 (3月14日 12時) (レス) @page23 id: 7227221f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2023年12月7日 18時
