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『触らないでもらっていいですか』
「こっわ。好感度No.1女優のAはどこにいんだよ」
ヘチャンさんは「この子の本性こんなんだからあんまり仲良くならない方がいいですよ」私を指差しミウちゃんに話しかけた。マジでなんなのこの人……無理すぎて無理なんだけど、とありもしない言葉を心の中で呟いた。「この後は何すんの？何もないなら飯行かね？」『行きません』「なんで？」『なんでも』「いいじゃん」『よくないから断ってる！』きっとその誘いは私をからかうためもので本気で行きたい訳ではないだろう。拒否すればするほど、ヘチャンさんは楽しそうな表情を浮かべる。
「……ヘチャン」
「あ、ジェノ」
「マクヒョンが呼んでる」
「マジ？じゃあ行かなきゃ。Aちゃん、今度会ったら連絡先教えてね」
『絶対教えないから！』
ヘチャンさんは「爪、変えたんだ。ピンクでかわいーね」と前回会ったときと変わっていることに気付いたらしく最後にそう言い残して、鼻歌を歌いながら手招きしているマネージャーらしき人の元へ歩いて行った。
「Aさん、ヘチャンさんと仲いいんですか？」
『全然。軽薄そうで1番嫌いなタイプ』
「でも楽しそうでしたよ？」
『人をからかうのが趣味なんでしょ』
「……ヘチャンじゃなくてAさんがじゃない？ね、そうですよね」
黙っていたイジェノはありえないことを口にして、ミウちゃんに話を振るとミウちゃんは首を縦に動かした。……楽しそうだった？どこが？めっちゃくちゃ苛ついていたんだけど。「素のAさんを見ているような感じでした」『…………まあ、いつもは100%作ってるけど』ここであれが素じゃないよと言ったところで嘘にしか聞こえないだろうから否定とも肯定とも取れる返しをすると、イジェノは「俺にもああでいいのに」とヘチャンさんが触れた辺りの部分に指を通した。
『……スキンシップが多いグループなの？』
「ん〜？そうでもないよ」
『…………』
「つまらないなって思っただけ」
両手に口を当てて穴が空くんじゃないかってくらい見てくるミウちゃんは何かしら勘違いをしている。「俺以外の人にあんまり隙見せないで」イジェノは私の頭を撫でてその場を去った。
「え、え！？ジェノ先輩とAさんって……わ〜……」
『違うから、ただの昔馴染みで……』
「でもAさん、顔真っ赤ですよ」
分かってる、分かってるからこそ言わないで欲しかったな、なんて。
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Kiki(プロフ) - なつみさん» あんまり女優設定って見ないなと思って書いた作品なので、そう言って頂けて嬉しいです🥺ヒロインちゃんの変化にも注目して頂けたらと思います〜🥺 (3月16日 12時) (
レス) @page26 id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 他では見かけない設定なので、毎回楽しく読んでます！クールなヒロインが…！？って展開になってきてわくわくしてます🥺 (3月14日 12時) (レス) @page23 id: 7227221f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2023年12月7日 18時
