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きらびやかなステージにいるジョンウを見て、そういうことだったんだ、とあの言葉を告げられてから2年が経ちその意味をやっと理解した。
私が知っているジョンウは豪快に笑って落ち着きがなくて、子供っぽくてひょうきんなことを言うたまーにだけ男らしいことを口にする子で。こんな風に強ばった顔も、硬い表情も、長い手足を使って踊れることも、伸びのある透き通った歌声だって見たことはなかった。
付き合っている訳でも、特別仲がいい訳でもなくて、ただ週1回、学校が終わって塾が始まる時間の間に待ち合わせをしてお話しするだけの仲だった私たち。そうなったきっかけは私かもしれないけれど、ジョンウも楽しみにしていたように思える。たくさんのことを話したけれど、どこかに遊びに行くとか、連絡先を交換するとかはしなかった。だって、必ず会えてたんだし。
「僕たちもう会うのやめよう」
そう言われたのは高校3年生の夏で、その日は快晴で風も出ていてとても気持ちのいい日だった。うん、分かったって、私が返事をしたのはそれだけ。ここで嫌だなんて言う資格は私にはなかったから、納得できなかったけれどそう言うしかなかった。
彼女でも出来たのかと思ったけれど、アイドルになるから会うのをやめようってことだったんだ。言ってくれたら応援したし、立場のことを考えて邪魔にならないようにするくらいは出来たのに、どうして教えてくれなかったんだろう。アイドルになるならこのグループの誰々を紹介して欲しいと頼むようなミーハー女にでも見えていたのかな。
確かにその謎の関係は1年程度しか築いてこなかったけれど、私は自分をさらけ出してきたつもりなのに、信用するまで至らなかったのか。
たい焼きをあげる代わりに塾の時間までの話し相手になって！なんてお願いをしなければ、始まることはなかった。
私はジョンウが好きだった。それでたぶん、向こうも同じ感情があったように思える。あの当時は何とも思わなかったけれど、思い返すとそう疑える場面が何度かあった。始まり方が悪かったのだ、誓いのような約束のような、なんとも言えない奇妙なもので、踏み出すにも踏み出せなかった。
あそこにジョンウがいなかったらこんな思いはせずに済んだのに、全部ジョンウのせいだ。テレビの中で不安げに瞳を揺らすジョンウは、やはり私が知っている彼ではなかった。
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Kiki(プロフ) - ジュン三原さん» ありがとうございます！番外編考えてみます〜(^〇^)想像しただけで楽しそうなのでたぶん書きます！！！そのときはぜひお読みいただけたら嬉しいです(>_<) (2022年9月28日 18時) (
レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» ありすさ〜ん！いつもありがとうございます(^〇^)推しのンウちゃんですが楽しんでいただけたようでよかったです(;o;)これからもお願いします(>_<) (2022年9月28日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン三原(プロフ) - Kikiさん、完結おめでとうございます!告白のシーンとかジョンウ言いそう言いそうって思いながら読みました。番外編でメンバーに付き合った報告したお話とか読めたら嬉しいです♡無理にとは言いませんが(汗) (2022年9月27日 18時) (レス) id: e151fe0a99 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - Kikiさん完結おめでとうございます〜！！！！今回も素晴らしいお話をありがとうございました！！！！これからも何回も読み返します( ；∀；) (2022年9月27日 12時) (レス) @page44 id: e88d06d936 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - アラムさん» ドンピシャですか！？めげずに完結できてよかったです(;o;)こちらこそお読みいただいてありがとうございました(^〇^) (2022年9月25日 18時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年8月8日 13時
