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『ジェミンくん、起きて』
「んあ、」
『風邪引いちゃうよ』
「ん〜」
『泊まっていくならお風呂入って、帰るなら、それで』
「Aちゃん」
ジェミンくんに名前を呼ばれると、魔法にかけられたかのように体が動かなくなる。王子様であり魔法使いで獣医さん。ジェミンくんの本当の職業は何なんだろう。立ち上がろうとした私の腕を掴んで制し、起き上がったジェミンくんは「ここにおいで」と隣の空いているスペースを数回叩いた。
「あ、嫌だ？こっちがいい？」
『座る、から、それは嫌だ』
「ええ〜、傷付く…」
こっちと指したのはの膝の上で、速攻拒否したら傷付くと言いながらもジェミンくんは楽しそうだ。なかなか眠気はやってこないし、まずジェミンくんがどうしたいのか分からないから寝るにも寝れない。どぎまぎしていたから拳数個ぶんの距離を取って隣に座ったのに無かったものにされてしまった。
「何かあったね？」
『ないよ』
「嘘、あきらかに変だもん」
『ないってば』
顔を覗き込まれてドキドキして、もう友達として見られなくなってしまうかもしれない。「暇だからにらめっこしよ」そう見つめ合っていたあの子は、どうしてジェミンくんを好きにならなかったのか不思議でしかない。そしてその逆も。ジェミンくんはどうして、ジェノくんみたいにあの子を好きにならなかったんだろう。女の子が欲しいものを全部持っているお姫様みたいなあの子が近くにいたのに、特別だとお互い認めていたのに、なんで？
「Aちゃん、このままだとキスしちゃうよ」
『…！』
「俺が男だってこと忘れてる？」
『忘れてないよ』
「なら、こんなに簡単に家に入れて泊まっていくかなんて聞いちゃだめだよ。今までは俺が勝手にしてたけど、そうやって聞かれるとさすがに勘違いする」
『勘違いって…』
「Aちゃんのこと好きって言ったよね？」
いつもきらきらしている瞳がとろんとしていて、眠いんだろうなって呑気に考えていたら光を取り戻し始めた。部屋のライトが入っているんじゃなくて、星みたいないくつもの光がジェミンくん瞳に浮かんでいる。
「ほんとにするよ」
『…うん』
「嫌じゃない？」
『…嫌じゃない』
「好き？」
『それは…』
自分の気持ちが曖昧のままジェミンくんとキスをした。簡単に好きは使いたくないくせに、これを許せる自分のことが1番分からない。
「Aちゃんにとって俺がヒーローなら、Aちゃんは俺のヒロインになってよ」
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うー(プロフ) - kikiさん（ ; ; ）ヒロインお疲れさまでした！！！ずっと最高だったんですけど、最後も理想の展開すぎてきゅんきゅんが止まりません（ ; ; ）これから番外編も期待してしまいます…(笑)終わってしまって寂しい感じもしますが、これからも素敵なお話し待ってます！ (2022年12月12日 8時) (
レス) @page44 id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - hkrさん» 他の作品も読んでくださりありがとうございます(;_;)ジェミンくんはきっと好きな子に甘いんだろうなって想像で書いてるので最高だなんて嬉しいです(;_;)これからもお願いします〜！ (2022年12月11日 16時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - kikiさんいつも更新ありがとうございます( T_T)！ 他の作品も大好きなんですけど、今作がもう大大大好きで…♡ ジェミンさん最高すぎます😭 これからも応援してます🤍 (2022年12月10日 1時) (レス) id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» いつもありがとうございます(;_;)自分でもどうなるか分からないのですが楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年8月9日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - うーさん» ありがとうございます！今度からはこのお話中心に更新するつもりなので、お時間あるときにお読みください(^^) (2021年8月9日 8時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年6月14日 21時
