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はっきりとは答えてくれなかったけれど「赤いのよくなったね」と私の左頬をつついた動揺具合からイエスということなんだろう。さっき心配してくれたのは右頬だよ、左頬は特に問題ないし、最近は朝から健康的なご飯が食べられてむしろ調子がいい方。でもいつもあの子の近くであの子を見ていたジェミンくんからしたら調子がいい方には入らないのかもしれない。
比べるだけ無駄だということなんてとっくに分かっていて、今さらそんなことをしてもどうしようもないし、意味のないことだって理解しているけれど、必ず話題に上がって輪の中心で笑っていたあの子を思い出してしまい仕事が手に付かなかった。
そして、私が犯した最大の過ちも蘇ってきたのだ。
日直が同じになったジェノくんと日誌やら次の日の時間割やら教室の整備をしていた放課後、中庭から誰かの笑い声が聞こえると、ジェノくんは手を止めてそれに吸い寄せられるように窓際に向かった。“誰か”なんて分かっていたけれど認めたくなくて、けれどジェノくんと話したくて『どうしたの？』と聞けば「なんでもないよ」って、なんでもないようには感じられない表情で、こっちを見向きもせずジェノくんは答えた。
この場にいる時間を少しでも伸ばしたくて隣で同じように中庭を見ると、落ち葉を集めてそれを燃やしているあの子と、いつも一緒にいる友達、厳しいことで有名な先生がいて、それを確認したジェノくんは耳にスマホをあてた。
「何してるの？…焼き芋？先生いるならいいよって？それでギョンス先生に頼んだの？うん、行く。ええ、食べないで待ってて。すぐ終わるから」
電話を終えると私に一言謝って再び整備を始めたジェノくん。さっきまで予定を確認しながら丁寧にチョークを動かしていたのに、ささっと記入をして私が途中までやっていた日誌も終わらせて「もうないよね？」と荷物をまとめ始めたから悔しくなってしまい
『あの子って軽そうだよね』
あの子といられたら何でもいいんでしょ、そんなことを思っていたら、ずっと感じていた本音がぽろっと私の口から飛び出してしまった。何か言われるのではないかと足がすくんだけれど「終わったし行くね」と告げたその声色はほぼ無で、怒っているのではなくて、自分にもう関わるなと言われているんだと感じた。
少しして中庭を見たら笑顔であの子の頭を撫でるジェノくんがいて、取り返しの付かないことをしてしまったとそこではっきり自覚したのだ。
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うー(プロフ) - kikiさん（ ; ; ）ヒロインお疲れさまでした！！！ずっと最高だったんですけど、最後も理想の展開すぎてきゅんきゅんが止まりません（ ; ; ）これから番外編も期待してしまいます…(笑)終わってしまって寂しい感じもしますが、これからも素敵なお話し待ってます！ (2022年12月12日 8時) (
レス) @page44 id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - hkrさん» 他の作品も読んでくださりありがとうございます(;_;)ジェミンくんはきっと好きな子に甘いんだろうなって想像で書いてるので最高だなんて嬉しいです(;_;)これからもお願いします〜！ (2022年12月11日 16時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - kikiさんいつも更新ありがとうございます( T_T)！ 他の作品も大好きなんですけど、今作がもう大大大好きで…♡ ジェミンさん最高すぎます😭 これからも応援してます🤍 (2022年12月10日 1時) (レス) id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» いつもありがとうございます(;_;)自分でもどうなるか分からないのですが楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年8月9日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - うーさん» ありがとうございます！今度からはこのお話中心に更新するつもりなので、お時間あるときにお読みください(^^) (2021年8月9日 8時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年6月14日 21時
