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普段は水道代とガス代がもったいないからお風呂は溜めずにシャワーで済ませてるんだけど、今日はゆっくり浸かりたかった。仕事が一段落して疲れをしっかり取りたかったというのもあるし、数十分前に起きた出来事を整理したかったというのが1番の理由だけれど。
あの人気者のジェミンくんが私のことを気になってた？今彼女いないし、こいつならころっと落ちそうだとからかって言ってるんじゃなくて、本当に？考えれば考えるほど分からなくて、私は顔を湯船に突っ込んだ。
ジェミンくんは学生の頃から口数が多い方じゃなさそうだったし、私も、接待をするときに必要な最低限のネタはあっても、関わりのなかった同級生と盛り上がれるような話題は持っていない。それに加え診察室での発言もあって帰り道は終始無言だった。
『ジェミンくんの家はどの辺にあるの？』
「俺のこと知りたい？」
『そう言うわけでは！』
「そんなすぐ否定しなくてもいいのに〜」
この空気をどうにかしたくて頭を捻って出した唯一の質問は失敗に終わってしまった。ジェミンくんのせいだ、ジェミンくんがあんなことを言うから。首輪に付けているジェムの名前と電話番号が書かれたプレートと、元からついていた骨の形をしたストラップが当たり、かちゃかちゃと音を立ててくれていたのが唯一の救いだった。
「いいとこ住んでるんだね」
『ジェミンくんのほういいところに住んでそうだけど』
「全然、俺今年の春に大学院卒業したばかりだから。社会人1年目のぺーぺーが住めるところなんてたかが知れてるでしょ」
リードが私の手に渡ると、もうお別れだと察したのかジェムが彼の足に擦り寄った。この子も警戒心が強くて臆病のはずなのに、なんでジェミンくんは平気なんだろう。獣医は動物慣れしているのを感じ取って安心しているのだろうか。
「よしよし、お前はご主人に似て俺のことが好きなのか？」
『はっ…』
「Aちゃんのことじゃなくて、名前の元になった人のことね」
その一言に胸がとくんと小さな音を立てる。よくクラスに遊びに来ていた、太陽みたいな男の子がジェノくんをからかうときによく言っていた言葉から取ったこと、ジェミンくんは気付いていたんだ。
「Aちゃん、いっつもジェノこと見てたもんねえ」
好きなことがバレていたという事実に恥ずかしくなってしまい、ジェムを抱いて振り向くことなくオートロックを解除しエレベーターに飛び乗った。
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うー(プロフ) - kikiさん（ ; ; ）ヒロインお疲れさまでした！！！ずっと最高だったんですけど、最後も理想の展開すぎてきゅんきゅんが止まりません（ ; ; ）これから番外編も期待してしまいます…(笑)終わってしまって寂しい感じもしますが、これからも素敵なお話し待ってます！ (2022年12月12日 8時) (
レス) @page44 id: 938e109c39 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - hkrさん» 他の作品も読んでくださりありがとうございます(;_;)ジェミンくんはきっと好きな子に甘いんだろうなって想像で書いてるので最高だなんて嬉しいです(;_;)これからもお願いします〜！ (2022年12月11日 16時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - kikiさんいつも更新ありがとうございます( T_T)！ 他の作品も大好きなんですけど、今作がもう大大大好きで…♡ ジェミンさん最高すぎます😭 これからも応援してます🤍 (2022年12月10日 1時) (レス) id: fcc5d5eeb6 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - ありすさん» いつもありがとうございます(;_;)自分でもどうなるか分からないのですが楽しんで頂けるように頑張ります！ (2021年8月9日 9時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
Kiki(プロフ) - うーさん» ありがとうございます！今度からはこのお話中心に更新するつもりなので、お時間あるときにお読みください(^^) (2021年8月9日 8時) (レス) id: 8611e65663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2021年6月14日 21時
