春愁 2 ページ6
凜「ねぇ、Aってあんまりぶっきーと話さないね？」
その日の帰り道、みんなで下校している最中に凜が突然呟いた。
友美「あ、確かに！
A、ぶっきー苦手なの？
割と誰とでもすぐに仲良くなるタイプなのに珍しい」
みんなが不思議そうにあたしを見ていた。
A「苦手じゃないと思うけど…。
まだよく分からないや…」
あたしは自分でもよく分からず、何か考え過ぎなのかな？なんて遠くを見ながら思っていた。
えみな「まぁ、そのうちに仲良くなれるよ」
次の日、今日もみんなで揃って放課後の部活に来ていた。
部室に着くと、柊先生はまだ来ていないようでみんなはまだお喋りをして騒いでいた。
春の心地よい風と匂いに包まれて、あたしはやっぱり何だかそわそわしていた。
あたしは近くの椅子に座って机に突っ伏した。
何か春って眠くなる…。
そのままあたしは夢の中に静かに落ちていった。
A「……ん…」
あたしはそっと目を開けた。
や、やばっ！あたし寝てたっ！？
あたしはハッと勢いよく体を起こした。
すると、机を挟んだあたしの向かいに柊先生がこちらを見ながら座っていた。
柊「大丈夫…？」
あたしはただぽかんと間抜けな顔をして先生を見つめた。
ひ、柊先生だっ！
あたしは椅子から転び落ちそうになった。
柊「みんな天気良いから外にスケッチに行ったけど。
伊藤が居ないから木山達に聞いたら、気持ちよさそうに寝てるから部室にそのままにして来たって」
A「あ…はぁ…」
まさか、部室に柊先生と2人きりになるなんて。
何かすごい緊張してしまう。
あたしは何を話して良いのか分からず、ただ俯いていた。
そんなシーンとした沈黙の中で、柊先生が先に口を開けた。
柊「伊藤、俺のこと嫌い…？」
A「へ？」
あたしはその突然の先生の一言に驚いて目を大きく開いた。
柊「いや、なんか避けられてる気がしたから…。
ごめんな…。
前にいた美術の先生は女の先生だったから、やっぱり嫌だったのかなぁって」
柊先生は寂しげな顔で俯きながらそう述べた。
A「ち、違います！
ただちょっとだけ、怖いだけ…です…。
…あの、先生はどうしてこの学校に来たんですか？」
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chelly04(プロフ) - ユナさん» そんな風に言って頂き、とてもとても嬉しいです（ ; ; ）ステキなコメント本当にありがとうございます！ (2019年9月24日 23時) (
レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ブッキー、カッコいいですね！私この小説好きです！これからも更新頑張ってくださいね！応援してます！(* ´ ▽ ` *) (2019年8月9日 20時) (レス) id: 5df833b6c1 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 魅夢さん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂き嬉しいです！先生、甲斐くんと絡んで書いてますが、最終的にくっつく方向にしようかそのままかまだ迷ってますー(；▽；)笑 (2019年4月7日 15時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 更新お疲れ様です！柊先生とヒロインの話をいつもドキドキしながら読ませていただいてます！早く二人にくっついてほしいな〜と思ってます（笑） (2019年4月6日 1時) (レス) id: c882c7a21a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chelly04 | 作成日時：2019年3月29日 3時
