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想いきり 2 ページ3

「おい、何ベタベタしてんだよ!」









あたしは目の前の方へパッと顔を上げると、そこには怖い顔でこちらを睨みつける隼人が立っていた。









先輩1「ん?
なんだよ、2年の奴か」







先輩2「おいおい、先輩に盾突くのか〜?」








先輩達が笑いながら話す。
隼人が走ってこちらに向かって来た。








甲斐「いいからそいつから離れろよっ!」








隼人があたしに抱きつく先輩達の手を払った。
すると、今度はあたしの手首をいきなり掴んで引っ張った。









A「えっ!?」








甲斐「逃げるぞ!」






そのまま隼人は走り出した。







先輩2「あ、なんだよあいつ!」








先輩1「あ、Aちゃん待ってよ!
せめて写真撮らせて〜!」







続いて先輩達二人も追いかけてくる。







ちょうど後ろの先輩達が見えなくなった時、隼人はあたしの手を引き、近くの資料室に入った。








甲斐「静かにしろよ…」







資料室は窓にカーテンがされ、まだ明るい夏の夕方でも部屋は薄暗く、物が溢れ返りかなり狭い部屋だった。









あたしは資料室のドアに背中を預けた。
隼人はこちらに体を向けドアに両肘を付いている。
ドアと隼人に挟まれた状態になった。
かなりの至近距離で隼人と密着している。









ち、近い。
なんかドキドキする…。









あたしは黙って俯き、その距離の近さに顔を上げることが出来なかった。









背中のドアの方からバタバタとうるさく走り去る足音が聞こえる。
きっとさっきの先輩達だろう。









甲斐「行ったな…」








隼人がそっと小さく呟いた。







A「………つ…」








甲斐「…ん?」








A「つ、つぶれるっ」










あたしの羞恥もピークに達し、思わず目の前の隼人を両手で押し退けた。








甲斐「あ、悪い…」








隼人はすぐ後ろの机に寄りかかった。








やっと緊迫した空気が収まり、あたしはようやくホッと胸を撫で下ろした。








目の前の隼人が何故かじっと驚いた顔であたしを見つめる。







A「え、何…?」









甲斐「…いや、その格好。
バスケ部の試合の応援か」









しまった、すっかり忘れてた!







こんな格好を誰にも見られたくないと思っていたのに、まさか隼人に見られるとは…。
しかもこんな至近距離で。

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chelly04(プロフ) - ユナさん» そんな風に言って頂き、とてもとても嬉しいです( ; ; )ステキなコメント本当にありがとうございます! (2019年9月24日 23時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ - ブッキー、カッコいいですね!私この小説好きです!これからも更新頑張ってくださいね!応援してます!(* ´ ▽ ` *) (2019年8月9日 20時) (レス) id: 5df833b6c1 (このIDを非表示/違反報告)
chelly04(プロフ) - 魅夢さん» コメントありがとうございます!そんな風に言って頂き嬉しいです!先生、甲斐くんと絡んで書いてますが、最終的にくっつく方向にしようかそのままかまだ迷ってますー(;▽;)笑 (2019年4月7日 15時) (レス) id: d1ee8d6ad6 (このIDを非表示/違反報告)
魅夢(プロフ) - 更新お疲れ様です!柊先生とヒロインの話をいつもドキドキしながら読ませていただいてます!早く二人にくっついてほしいな〜と思ってます(笑) (2019年4月6日 1時) (レス) id: c882c7a21a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chelly04 | 作成日時:2019年3月29日 3時

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