PERHAPS (ページ4)

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「最近どうなの彼氏とは」

『だから、違うってば』

毎度毎度この話だ。
正直このくだりにはもう飽きた

同僚で友人の坂田ハナは、前に
私と大輝が一緒に歩いてるのを見たらしい

ハ「あんなイケメンが近くにいるのに友達じゃ済まないでしょ
お顔が見れなかったのが残念。」

でも後ろ姿だけだったらしく
顔が見たい！って言って聞かない。

『…はいはい
よく後ろ姿だけでイケメンなんて言えるね笑』

ハ「雰囲気から伝わるかっこよさ！」

『はぁ、笑
仕事戻ろ』

ハ「あっ！いっつもそうやって誤魔化すんだから」

ハナは良い子。

でも私が真実を言えないって事は
それほどの関係ではないのかなって
思ってしまう

なんだかなぁ

ハ「あ、またその顔」

『え？』

ハ「愛おしくてどうしようもないけど
どうしたら良いのか分からない」

どうしたら良いか分からない

私はいつもこうだ

変わってないな

ハ「Aの思い浮かべる人ってあの人唯一人だろうけど？」

………

ハ「ってことで早く帰りな～」

『まだ仕事残ってる、、』

ハ「独り身の私には時間がありすぎて大変なの。だから先帰っていいよ」

私も独り身って言葉は通用しないからお言葉に甘えることにした

『……ありがと』

帰り道、家の近くのスーパーに寄って食材とにらめっこ

今日何にしようか、決まらない

…何食べたいかな

なんて思っちゃうのも
仕方ないよね

─────prrrrr prrr

『いやタイミング笑
……もしもし？』

大「今日のごはんなーに？」

『私は貴方の母親かっ
…まぁ、ちょうど迷ってたけど』

大「母親じゃないでしょ笑」

『何食べたい気分？』

大「え、リクエスト制なの？今日」

なんにしよー
なんてご機嫌な声を聞きながら

なんとなしに外に目をやると

『大輝』

その本人が歩いてた

大「ん？」

『いや、ううん
決まった？何がいいか』

別にルールがあるわけじゃないけど
大輝とは外で会わない

それが偶然なのか
彼が意図してるのかは
気にしないことにしてる

大「決まった
カレー食べたい」

『いいね、おっけー
じゃ、カレーにします』

大「やった～
んじゃ後でな」

『うん』

私はたまに聴きたくなる

私は貴方の何？

貴方はどうして私の側にいるの？

なんて…

絶対聞けないけど

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