PERHAPS

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『はーい終わりでーす』


大「髪乾かしてもらうの最高に気持ちいいんだけど、極楽。」


『え、ほんと？じゃあ料金千円で毎日してあげるよ』


大「アホ」


『へへ笑』








大輝はケータイをいじり始め
私は仕事に戻る




『寝ないの？』


大「俺も明日早いんだなぁー」


『そっか』





コーヒーでも入れてあげるか








『はい』


大「ありがとう
……」


『な、なに』



軽く眉間にシワを寄せてじっと見られる





大「絶対なんかあっただろ
今日いつもとちょっと違う」


『え？…なんも、いつもと一緒だよ』


大「いや、機嫌が良いのレベルが違う」


『んな事ない…よ、』



くっ、鋭いな…
さすが大輝。侮れない









大「てかさ、」




うお、なんだ？





大「コート」



コート？



大「想太の匂いがする」


『えっ？！』



あ……
ぶつかって助けてもらった時…



あああ帰ってすぐリセッシュするんだった





大「想太に会ったの？」


『そうなんだよね、
帰り道に人とぶつかっちゃって
そしたらそれが想太くんだったの！
すごくない？偶然ってかもはや奇跡？笑』




お願い、それ以上踏み込んでこないで…


内緒話を隠し通さないといけないんだから






大「会っただけであんなに臭い移るもんなのか分かんないけど、それ以上聞かないでおくわー」


『いや、違う違う
何を想像してんの？
違う違う違う、』


大「きゃー逆に聞きたいんですけどー」




は、ハメられたっ





『ぶつかった時に転けそうになったら抱きとめてくれたの！それだけ！』


大「ふーん？」







ゔ…

鼻で笑ってソファに寝転ぶ大輝







隠し通せて良かったけど！
良くない！負けた気分…








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