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錆びた扉を開けると






5月にしては眩しすぎるぐらいの日差しと







残春の爽やかな風が体に溶けたおかげで






これから死のうとしているというのに






なんだか暖かい気持ちになっていた。








長い髪が風に揺れる。








ロングが好き、なんて言うから








綺麗だな、なんて髪を撫でるから








その感触も声も体に染みついてしまっていて









心臓が苦しくなる、涙が止まらなくなる。







最後の最後まで思い出してしまう自分にも嫌気がさす。









だけど、いつまでも感傷に浸ってはいられない。









溢れる涙を拭って、柵に手をかける。









『 何してんだ女子高生 』









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作品のジャンル：恋愛
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作者名：百合 | 作成日時：2019年5月17日 23時

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