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「どしたん、おれの方そんな見つめちゃって」
そう言って微笑むしゅんちゃんに自分の顔を向けているのが何故か恥ずかしく感じてしまって思わず目を逸らす。おかしいな、今までしゅんちゃんに対してこんな感情抱いたことなかったのに。
そういえば小中高と同じ学校ではあったけど、高校の3年間はクラスが違ったりしゅんちゃんは部活が忙しかったりして、あまり話せるタイミングが無かったなと思い出す。
見ない間に、こんなにかっこよくなっちゃって。
彼女とか、いたりするのかな。
……って、変か、ただの幼なじみにこんな感情抱くなんて。
でも、しゅんちゃんに彼女ができるっていうのは、何故か少しモヤモヤする。
「や、なんでもないよ。それよりしゅんちゃん、話したいことって何？」
「いやーその、最近あんま話してなかったやん？だから、その、まあ雑談？みたいな」
「ふ、なんやそれ」
「Aはその……彼氏とかできたん？」
「私はそういうの全然よ。しゅんちゃんはどう？」
「あー……2年の時に一回付き合った人はおったけど、あんま長続きはせんかったな」
その言葉にまたモヤモヤした気持ちが高まる。
やっぱりいたんだ、彼女とか。
その人のこと、まだ好きだったりするのかな。……って、私、なんでこんなこと考えてるんだろう。
……私、もしかして、しゅんちゃんのこと、好きなのかな。
なんでこんなにモヤモヤとした気持ちを抱えてしまうのだろうという疑問のベストアンサーは、正直これしかないと思っている。
夜空を見上げながら言葉を続けるしゅんちゃんを見た。
もしかしたら私は、私が認識するよりずっと前から、しゅんちゃんのことが好きだったのかもしれないな。
「俺、やっぱお前みたいなやつと付き合いたいからさ」
えっ、と思わず声が漏れ、それと同時にしゅんちゃんの方を見る。
しゅんちゃんは何事もないように私に微笑みを向けていた。
「合わんかったんかもなあ」
そう言って目を瞑る彼を見ると同時に、上がっていく私の心拍数。
それは、もう告白みたいなもんじゃないの。
その言葉が口から出ることは無く、話題を変えよう変えようと、早口で言葉を口に出した。
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春湊(プロフ) - まぽさん» お久しぶりです！早速読んでくださりありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (3月3日 15時) (
レス) id: 1a4158699c (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - お久しぶりです。夜分にコメント失礼します。出井さんの新作読めて嬉しいです☺️素敵なお話ありがとうございます！ (3月3日 1時) (レス) @page6 id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春湊 | 作成日時：2024年2月9日 0時
