ティールグリーンの泪 ページ13
大阪38期.
⚠︎学パロ
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話がしたいからあの公園に来てくれないかという連絡を幼なじみである彼から受け取ったのは、卒業式前日の夜の話だった。
お母さんに、しゅんちゃんに呼び出されたから外に行ってくると言うと、案の定心配された。でもお母さんは「まあ、瞬くんならいいわよ」と言って外出を許可してくれた。高鳴る胸を抑えて、私は夜の街中を一人歩き出す。
しゅんちゃんの言っていた公園は、私達が小学生の頃から一緒に遊んだり雑談をしたりしていた公園で、あの公園と言えばあそこね、と、二人の中では分かる場所となっていた。柵に立て掛けられた年季の入った看板には『遊園地』と書かれてあって、遊園地って呼べるほどの遊具も無いだろ、と二人で笑いあった時もあったっけ。
夜の公園を照らす光は街灯と月しか無くて、言っては何だがやはり雰囲気がある。でもしゅんちゃんならすぐ来てくれるだろうし、心配することも無いよなと思ってブランコに座った。
一人ブランコを漕いでいると、その男はふらふらっと現れた。こちらに向かって手を上げて手を振る姿は、もう子供の彼ではなかった。
「ごめんA、急に呼び出して」
「しゅんちゃん、こんな夜にどうしたん」
「んや、明日卒業式やからさ、色々話したいなー思て」
そう言ってしゅんちゃんは私の隣のブランコに座った。その姿を眺めてふと思う。
あれ、しゅんちゃんってこんな背高かったっけ。
小中高全て一緒なのに、クラスが違うことが多かったせいかまったく気づかなかった。
横顔に目を向けると、優しそうな顔をしたしゅんちゃんと目が合う。
あれ、なんか、しゅんちゃん、かっこいい、かも。
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春湊(プロフ) - まぽさん» お久しぶりです！早速読んでくださりありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (3月3日 15時) (
レス) id: 1a4158699c (このIDを非表示/違反報告)
まぽ(プロフ) - お久しぶりです。夜分にコメント失礼します。出井さんの新作読めて嬉しいです☺️素敵なお話ありがとうございます！ (3月3日 1時) (レス) @page6 id: 3194fe305d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春湊 | 作成日時：2024年2月9日 0時
