ぶりっ子系ユース少女は及川さんだけに留まらなかった。

世界ユースが六十六人 ページ24

涼風「国見君」

放課後、国見君のクラスに顔を覗かせる。
今日は月曜日で部活は休みだから時間はまあある。
だからか、国見君は机に伏せてすやすや寝息をたてていた。

ﾝ"ﾝ"、写真撮りたい…でも止まれ僕…

涼風「あの、この前の塩キャラメル」

国見「おはよう」

光の速さで起き上がる国見君。
この速さから、かなり楽しみにしていたんだろう。

机の上に塩キャラメルを置くと、すぐに蓋を開けて食べ始める。

国見「…やば、うまい」

涼風「よかったです」

ほっとして、笑みが零れる。

…あの、国見君の目線が僕に凄い向けられるんだけども。

国見「いい加減敬語外してくれない？凄い落ち着かない」

涼風「うーん…でも、「嫌いになるよ」分かった今すぐ外す」←

嫌いになると言われたら外すしかねぇだろ！←
でも時々戻る可能性アリ。

涼風「じゃ、僕はこれだけだから。練習あるからまたね」

小さく手を振ると、国見君も小さく手を振り返した。
教室から出ると、後ろから声が聞こえる。

「国見、それどうしたんだ？」

「奮発した」

あ、しっかり隠してくれてる…
ありがたや。

五月雨「…さ、今日もがんばろ」

ぐ、と伸びをし、パンッと頬を叩いて気合いを入れて校舎から出る。

…さあ走るか！！←

世界ユースが六十七人→←世界ユースが六十五人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す