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世界ユースが六十三人 ページ21

五月雨「うん。まあ、君たちと同じようなものだよ。それが、僕の挫折」

目を伏せて、その時のことを思い出す。

_なんでさ!僕がミスしたから負けたんだよ!?

あの時の、一番嫌な記憶。

村雨「…あー、んなこともあったな」

五月雨「ね。いやー、あれは黒歴史だわ」

ケラケラと、二人で笑い合う。
変人コンビは、顔を見合わせ、首を捻る。

影山「…なんで挫折を、そんな笑ってられるんすか」

五月雨「んー?まあ、その時は死ぬほど辛かったよ。でも、色々あってこんなことも笑い話にしようぜってことになったんだよ」

日向「笑い話…」

伏せていた目を、ゆっくりと開く。
二人の額には、汗が滲んでいた。

五月雨「要約すれば、くよくよしてられないっつーこと!」

にこり、と笑う。
それに付け加えて、「敬語とかいいからね」と言う。

村雨「そろそろ帰るぞ。お前らも気をつけろよ」

村雨は自転車の鍵を外した。
変なところでマメだなオイ。

「「アザーっした!」」

五月雨「うん、ばいばーい」

手を振りながら、村雨の自転車にまたがる。

「…あれ、涼風ちゃん?」

…あれええええ?このイケボは…
多分というか、間違いなく。

五月雨「お、及川さん…」

今度は僕の額に汗が滲む。
まずい、非常にまずい。

及川「あれ、飛雄ちゃんとチビちゃんじゃーん。なにしてるの?」

日向「だ、大王様…!?」

やばい、この感じだと間違いなく僕らの話題が出る。
そしたら、隠し通せたことがパア、だ。

影山「烏野に、世界ユースの二人が来て、偶然見かけたんで話してました」

及川「ユース?」

及川さんの視線は、間違いなく僕らに。

…かげやまくん。なにしてくれとんねん。
だが嫌いにはなれない不思議!!

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お空の蒼い月(プロフ) - 星夜〜nightさん» コメントありがとうございます!毎話笑っていただいたなんて、作っている側は一番の励まし、誉め言葉です!これからもよろしくお願いいたします! (2019年2月17日 17時) (レス) id: 147a83b23d (このIDを非表示/違反報告)
星夜〜night(プロフ) - 完結おめでとうございます!!1話1話が面白く、毎話笑っていましたwこれからの作品も楽しみにしています! (2019年2月17日 15時) (レス) id: a95628f533 (このIDを非表示/違反報告)
お空の蒼い月(プロフ) - Megさん» コメントありがとうございます!ずっと読んでいてくださるとは…これからもよろしくお願いします!更新頑張らせていただきます! (2019年1月20日 16時) (レス) id: 147a83b23d (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - 初コメ失礼します!ずっと読んでました!面白くて次が楽しみです。更新頑張って下さい! (2019年1月20日 15時) (レス) id: 30e2a5268e (このIDを非表示/違反報告)
お空の蒼い月(プロフ) - 星夜〜nightさん» コメントありがとうございます!バレなかったやつは、次あたりで解明です。更新頑張らせていただきます! (2019年1月19日 7時) (レス) id: 147a83b23d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お空の蒼い月 | 作成日時:2018年11月7日 17時

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