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言いくるめたい 30 ページ32

椿ちゃんは精神が落ち着いたのか、自分から体育館に戻ると言い始めた。
なんでも、一発殴らないと気がすまないらしい。
だから、体育館に戻ったら、もう部員に見つかって囲まれてた藤村ちゃんが。

藤村「ま、待ってくださいよぉ!私がやったなんて証拠、無いじゃないですかぁ!」

黒尾「じゃあ、誰が椿ちゃんを閉じ込めたんだよ」

…藤村ちゃんが、しらばっくれて、弁解を試みていた。
これを見たら、逆に呆れる。

椿「はあ…呆れる」

この光景を見て、椿ちゃんも呆れ顔。
怒る気力も消え失せたみたい。

まあ、それもそうだな。

谷地「みみみ、岬ちゃぁぁあぁあああん!大丈夫!?」

谷地ちゃんが、椿ちゃんのところにかけよって涙目で抱きつく。
それを椿ちゃんがよろけながら受け止める。

椿「仁花ちゃん!うん、大丈夫だよ。ありがとう」

嬉しそうに目を細めて、椿ちゃんは谷地ちゃんの頭を撫でる。

感動的なシーン…だけど。

宮野「さて、藤村ちゃん」

私が名前を呼ぶと、藤村ちゃんは分かりやすく肩をビクッ、と震わせる。

藤村「な…なによ!貴方も私がやったなんて証拠持ってないでしょぉ!?」

宮野「うん、まーね。でもここには被害者も、人物的証拠もあるんだーよね」

にこり。と、多分過去最高に黒い笑顔で言う。
藤村ちゃんの額に、冷や汗が滲む。

宮野「椿ちゃんが居なくなったのは朝早く。そのころはみーんな寝てるか、部屋に居る。マネはキッチン。私はマネ部屋に閉じ込められてた。…さ、言いたいこと分かる?」

笑顔を崩さないで言う。
藤村ちゃんは、ガタガタと震えて目はキョロキョロと泳いで挙動不審になっていた。

宮野「まあ、私のこたあどーでもいい。…椿ちゃんが、どうするか。だね」

私は椿ちゃんに目線を送った。
ここからは、椿ちゃんの独壇場だ。

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チェシャ猫(プロフ) - お空の蒼い月さん» わざわざありがとうございます!忘れてしまったのなら思い出すまでです!!完結を迎えたこの作品を1から読み返すのみです!返信ありがとうございました!! (2019年1月12日 5時) (レス) id: 0582223455 (このIDを非表示/違反報告)
お空の蒼い月(プロフ) - チェシャ猫さん» ありがとうございます!エピローグの最後のは、言いくるめ 1にて『神』の存在が何度か出てきました。その神が、言いくるめの数値を上げて、力を与えていた、みたいな絶対に忘れ去られている謎伏線です。分かりにくくてホントごめんなさい… (2019年1月11日 23時) (レス) id: 147a83b23d (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様でした!ところで、エピローグの最後の一文はどういう意味なんでしょうか……。察しが悪くて申し訳なのですが、教えて頂けると有難いです!m(_ _)m (2019年1月11日 22時) (レス) id: 0582223455 (このIDを非表示/違反報告)
お空の蒼い月(プロフ) - まいかさん» コメントありがとうございます!私としては「なんかテレビで見て使い勝手よさそうだから使ってみた」って感じだと思います。(特に何も考えてない人) (2018年11月28日 20時) (レス) id: 147a83b23d (このIDを非表示/違反報告)
まいか(プロフ) - 夢主政治家の使う善処使いやがった!それだけです (2018年11月28日 15時) (レス) id: 033696a261 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お空の蒼い月 | 作成日時:2018年10月2日 19時

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