うちの典型的マネはなんとかなったけど他校のマネを言いくるめられる気がしない。【ハイキュー】

言いくるめたい　１６ ページ17

椿「…月島君？不憫だね…」

谷地「月島君だったら無視しそうだけどね…」

宮野「あはは…」

あ、待って。
今使用中の体育館は第一、第二、第三体育館。
今は第三体育館前、そして他のところと呼びにいかないといけない。
だけど第三体育館には藤村ちゃんが居る…

でも可愛い後輩に押しつけるわけにはいかない…！

宮野「私、第三体育館行くよ。二人は第一、第二よろしくね」

谷地「え、でも…」

椿「A先輩、藤村…さんに敵視されてますよね！？私が行きます！」

宮野「大丈夫ー。なにかされたら呼ぶし、選手の前でやらかす程馬鹿じゃないよ」

流石にそこまで馬鹿じゃない筈！

椿「…分かりました。何かあったら言ってくださいね！」

最後まで椿ちゃんの顔が渋ってたけど、早く呼びに行こう。

宮野「すいませーん！」

？「ん？君、青城のマネだよね。どうしたんだべ？」

入るとすぐに人の良さそうな人が話しかけてくれた。
良かったー、ここ青城居ないみたいだし、知らない人に話しかけるとかハードル高いもん。

宮野「昼ご飯が出来たので、呼びに来ました」

？「お、ありがとなー！キリついたら「菅原さぁん！」…」

菅原さん？の顔がいきなり曇った。
この甘ったるくてうざったらしい声は…

藤村「げ、なんでいるんですかぁ？」

宮野「いやいや、それ此方の台詞。何選手に迷惑かけてんの？」

藤村「迷惑なんてかけてませんよぉ。宮野さんのほうこそお手伝いしなくていいんですかぁ？」

『お』手伝いってなんだよ『お』手伝いって。
君は小さい子どもかな？

宮野「藤村ちゃんこそ、何マネさんに迷惑かけてくれちゃってんの？この時間は昼ご飯作る時間だよ。んで、私は選手を呼びに来ただけだけど…なにか言い訳は？」

藤村「ゆ、優はそんなこと言われてませんっ！」

宮野「事前連絡されてた筈だけど」

言葉に詰まったのか、藤村ちゃんは可愛い(笑)顔を歪めて体育館から出ていった。

菅原？「助かった…ありがとな、えっと…宮野ちゃん？」

宮野「はい！えーっと、菅原さんであってますか？」

菅原「合ってる合ってる。じゃあ、音駒には俺から言っておくよ」

お願いします、と軽く礼をして体育館から出た。
…ミッションコンプリートｯ！

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