楽園 (ページ7)

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戸惑いページ7

｢温かい…素肌ってこんなにも気持ちいいのね
何処へ連れていってくれるの？翔様｣

｢それは秘密。｣

耳をすませば、鼓動が聞こえる。
今まで苦しかった思いが放つ
どこか百合の花が咲いていて甘い匂いが漂う

｢今すぐに島から逃げよう？｣

｢えっ…それは…｣

行きたいよ、でも…この島に残りたい。

涙をぽつりと一筋流れる

｢無理とはいわないよ？｣

｢連れて行って！男島の近くまで初めは怖いから…｣

一瞬時が止まった。

｢いいよ。｣
それは冷たい感情が出ているそれでも優しさが残っていた。
ぎゅっ…
強く抱きしめ私の不安を探っていた
確かに、外の世界に羽ばたきたい。
｢今日は近くまでおねがいたします｣

｢わかった、わかった。早く衣を着てから、船乗り場にいるから。｣

｢やだ…翔様もいて欲しい…怖いのは嫌い｣

｢困った子だね、おまじないを掛けてやるよ？｣

｢おまじない？｣

｢目を閉じて…｣

｢うん｣

ふわりとそよ風がふいて、たんぽぽの綿毛が
私と翔様をそっと優しく包み込んだ
キスも同じように。上唇と下唇を啄んでいく

甘い…痺れていきそう。
角度を変え、口づけもする。
二人にしか聞こえないリップ音をたてる。

｢待っているから。｣
とウィンクをパッチリとする。

どきゅん。
やっぱり胸がきゅうっとなる