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タクシーをマンション裏に呼び付け、スーツケースと一緒にホテルに戻ると何度も何度もチャイムを押してやっと出て来た。
目をこすって眠そうなAが。
「やっぱ寝てたか」
「寝てないよ。ベクの事、待ってたもん」
モロ嘘だけど、そう言われて嬉しくて喜んでる俺がいて自分の事ながら安上がりだな〜って変な笑みが出る。
「充電器ある？ 」
「ちゃんと持って来た。ほら」
やるじゃんって言いながら俺の手から奪ってベッドへ駆けて行くとバンッと白いシーツの上にダイブする。
「ヤバかった。電源切れたら発狂するとこだった」
「なんで？ 」
「んふふ。ちょっとねー……」
ちょっと、ちょっとって。
「あ！ そうだ。お前ミンソクヒョンと何してた？ 」
さも今思い出したかの様に切り出す。俺の得意なやつ。
「しうちゃん？ ああ、さっきの？ 上のレストラン連れてってあげようかって言われた」
俺の目をしっかり見つめて平然と答えるA。
これは、嘘だ。
俺は最近分かった。
Aが嘘をつく時は、ヤケに目を見てくると言う事を。
今まではそれで騙されていたけど、うん。
だってさ俺が嘘つく時は、落ち着かないからこんな風に堂々とは出来ない。
目なんか見れないし、絶対ソワソワする。
どうする、突っ込むか？
「サランどうだった？ 捕まえた？ 」
「あー、マネヒョンが連れてった」
「そっかぁ……。うん、じゃあベク、もう寝よ」
ベッドの上で両手を広げて俺を待つスタイルになってるA。
「俺まだ風呂入ってない」
「朝、一緒に入ろ？ 寝たら楽になるから。ね？ 」
ゆっくり Aの隣に倒れこむと、「よしよし」と頭を撫でられる。
俺はやっぱりサランちゃんの事で多少凹んでて。
それをAが気付いてるのかは分かんねーけど、こうされる事で胸の気分の悪さが軽くなっていく。
「……俺、お前いないと無理」
本気でそう思って口から出た言葉なのに。
「甘えたベクかーわーいーいー」
とかって茶化す。
「嘘。カッコいいよ」
「…………」
「しうちゃんが隣にいても、ベクばっか見ちゃうくらいカッコいいよ 」
「わたし何で今まで気付かなかったんだろーね。勿体無い事してた」
その後も散々続く俺への誉め殺し。
嘘つけよと思いながらも眠りにつく頃には、胸のつかえはすっかり解消していた。
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Lee - スペックネタ大好きですｗｗｗ (2019年4月11日 9時) (
レス) id: 763c6d99df (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - ひつじさん» 最後までありがとうございました^ ^ アンニュイしうちゃんで1話書けそうですね(//∇//) ベクが男の子を望む理由、推察してくれると嬉しいです(//∇//) どのお話も読んでくれて本当にいつもありがとうございます(〃ω〃) (2017年5月16日 23時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - 終わっちゃったー！まさか アーミーになっていたとは（笑）子供は男だけって 彼女に似たら困るからかしら。遠くを見つめる しうちゃんはいつ頃 復活できそうですかね(T ^ T) 好きなものは やめられませんよね♪ (2017年5月16日 15時) (レス) id: 6fa124c712 (このIDを非表示/違反報告)
もにか(プロフ) - はなさん» いつもいつも、そして最後までよんでくれてありがとうございました(〃ω〃) 4角関係を書き始めた時、最初の結末は主人公がベクと別れアイドルになるという結末でした笑 でもコメントを見ながら、そんな事出来ないなと考え直し、仮想の話に留めました^ ^ (2017年5月16日 9時) (レス) id: 8278efcdb6 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - もにかさーん！！おかえりなさい！！ベクやっと見つけてくれましたねー！！それにしても、ジミン？って！（笑）さすが主人公ちゃん！（笑）1番好きだった作品が終わっちゃって少し寂しいですがハッピーエンドでよかったです！連載お疲れ様でした！ (2017年5月16日 7時) (レス) id: d0f5a1909d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もにか
| 作成日時：2017年2月13日 9時
