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晩飯と風呂を済ませた後、ゲームに没頭。
Aと過ごしてた時間、今では全てゲームに費やしてる。
後ろを見ても、ベッドでつまんなそうにしてるAはいなくて。
そのベッドに残ってたAの匂いも、いつの間にか消えた。
「くっそー、また負けた」
そろそろ寝ようかとゲームを終了し、冷たいベッドに横たわった。
すぐ部屋の前を歩く足音が聞こえて、隣の部屋のドアが開く音がする。
時計を見れば深夜2時。
先にAの所へ行った？ それとも今から行くのか？
鍵を渡した日から、隣のギョンスの行動が気になって仕方ない。
考えてもむしゃくしゃするだけなのに。
俺が別れを切り出して、俺がギョンスに鍵を渡した。
苛立ちの原因は全て自分で作ってるっていう馬鹿な話に、またフツフツと腹が立つ。
こんな筈じゃなかったのに。何で上手くいかないんだよ。
枕に顔をうずめていると、軽くドアをノックする音が聞こえてきた。
ギョンスか？
返事をした後、起き上がって胡座をかくと、ゆっくり開いたドアから入って来たのは予想外のチャニョル。
「まだ起きてた？ 」
「おう、どうした？ 」
目の下に隈を作ったチャニョルが何やら深刻な顔付で、床の上に胡座をかいた。
「……Aちゃんの事なんだけど」
ああ、そうだ。
俺の限界の引き金を引いたのはチャニョルだった。
あの日から、よそよそしいチャニョル。
俺は、もうその事に関しては気にしてないのに。
「ベク、本当にごめんっ！ Aちゃんに襲われたって嘘なんだ。本当は俺からっ…… 」
「そんな事、分かってるって。Aがチャニョルを襲うわけねーだろ」
「えっ！？ 」
上がった頭。大きな目をパチクリさせる。
「あいつチャニョルに全っ然、興味ねーのに」
「え……」
まぁ、これは仕返しというか、、、これくらいな。
「じゃ、なんで……」
Aがチャニョルを襲うなんて事、あり得ない。
だけど、チャニョルが俺の彼女を襲うなんて事も考えられない。
多分、あいつ何かしたんだ。
あの日の朝、なんっか怪しかったし。
そりゃ、Aにおい被さってるチャニョルを見た時は血管はち切れそうな程ムカついたけど。
それじゃない。
そうじゃなくて、
あの時、俺がチャニョルに手を出しかけた時、
Aがチャニョルを庇った事。
俺には、チャニョルの姿がミンソギヒョンに見えたんだ。
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作者名：もにか
| 作成日時：2017年1月14日 1時
