その彼氏、過保護につき！【紫】

雨が降ったよ ページ4

「うわぁ、降ってますねー」


天気予報では今日は一日中晴れって言ってたのに。
私しっかりしてないから折りたたみ傘なんて持ってるわけないとは思いつつ、なーくんがもしかしたら、という期待に賭け鞄を漁る。


「あっ、あった···!」


お気に入りの紫色の水玉模様の傘。
なーくん、神！
祀った方がいいと思う。崇めた方がいいと思う。神社作ろ。
ななもり神社。ななもり神。よくね？


「A」


そんなこと考えてたから、まさかいると思ってなくて。
私を呼ぶ優しい声に驚く。


「なーくん？どうしたの」


「思ったより雨がひどいから迎えに来た」


なーくんの視線の先には車がある。


「折りたたみ傘わざわざ入れてくれたのに」


「こんなひどくなると思ってないもん」


ひどくなくても迎えに来ただろう、神様は。


「ありがとう。帰る？買い物してく？」


「もう、行ってきた」


案の定、終わらせていた。
なんか、傘をさすなーくん、車、雨、いいよね(!?)
水も滴るいい男。うん、なーくんだ。


「はい」


車に乗るだけなのに、わざわざ手を差し伸べてくれる。
そんな優しさに感謝しつつ、車に乗る。


「歌ってください」


「ん、いいよ。なにがいい？」


こんなワガママにも対応してくれるななもり神さすがです。


STRIKE tha PRISON !!を１人で歌ってもらいました。
面白かったんで(特にころちゃん)録音しました。
メンバーに聴かせようと思います！

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