その彼氏、過保護につき！【紫】

あーそうですねはい ２ ページ26

これ嘘ですってネタバラシしたら怒られる？
さすがに怒られるやつ？あーね、はいはい。


「な、なーくん！これ全部嘘」


「· · ·どこからどこまでが？」


「最初から最後まで！」


「良かったぁ· · ·」


なーくんはぽむちゃんを抱きしめながら、へなーって倒れた。
ん？倒れた· · ·？


「なーくん!?」


「ビックリした本当に· · ·Aがいなくなるって考えただけで荒ぶりそうだったもん」


「ごめんね· · ·」


「本当はめちゃくちゃ嫌だった。でもAはオレより素敵な人見つけたんなら幸せ願ってあげなくちゃなって。嫌われてもいいから拒否したかったけど。好きでもない奴と付き合うのはAのためにならない。そう思ってお祝いしたのに、嘘なの〜？」


「この度は大変申し訳ございませんでした」


「· · ·もういいけどさ」


拗ねてしまったなーくんは力いっぱいぽむちゃんを抱きしめ、「にゃー！」ぽむちゃんは逃げていきました。シナモンちゃんは心做しか私を睨んでいるように見えます。
ごめんねシナモンちゃん、ご主人様傷つけて。

後でちゅ〜るあげるから許してにゃん((許さなくていいよシナモンちゃん


「こっち来て」


なーくんが腕を広げて待ってるからそこに私は飛び込みます。
いつものことですね。


「怒ってる？」


「怒ってないもん」


この人、肩にぐりぐりしてくる。
絶対怒ってるよ、ってか何この地球上で可愛い生き物。は？喧嘩売ってる？((謎の逆ギレ


「ごめんってば」


「じゃあ、ずっとギュッてして。不安が消えちゃうくらい」


「さっきの嘘だよ？」


「そうだけど· · ·なんか心配」


「なーくん過保護に私のこと守ってくれてるから大丈夫だよ」


「それでも嘘つかれたからその分」


なーくんさっきから私ずっきゅんどっきゅん来てるんですわ。
心臓破裂どころか分裂すんぞこれ。


言うまでもなくなーくんは私の五臓六腑が四肢が潰れて引きちぎれるくらいの力で抱きしめてきて寝ました。

寝つくまで「んんーA好き〜大好き〜本当好き〜」ってずぅっと言いながらうなじすりすりしてきました。めちゃくちゃ好きって言われてめちゃんこキスされました。

げろ甘過ぎて胸焼けしました。
私の中の何かが覚醒しそうです。

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