その彼氏、溺愛につき！【青】 (ページ17)

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王様ゲーム3 ページ17

おずおずと手を挙げたのは
「···私ですね」
折紙だった。

「よっしゃあ！オレ、５ばーん！」

莉犬よ···お前の最期が折紙との○ッキーゲームでよかったな。
哀れむように莉犬を見つめると莉犬もころんの殺気を感じたのか、顔がひきつっている。

「はい、莉犬。○ッキーです」

「あ、るぅとくん。ありがと」

莉犬が袋ごと○ッキーを貰おうとして···事件は起きた。

「ちょっと、ころちゃん！何するんですか！」

今まで一言も話さず殺気だけ放っていたころんが、るぅとの手から○ッキーを無理矢理引ったくって袋の上から、ぼきぼき、と思いっきり折った。
皆、目の前で起きたことに唖然としている。

「ころん···なにやっとんの···」

「はい、あげる」

それをころんは笑顔で莉犬に渡す。

「こ、ころちゃん」

「王様の言うことは絶対だけど○ッキー折れたなら仕方ないね」

折紙はころんが怖かったのか肩をびくっ！と震わせた。

「大丈夫？」

「っ、はい」

「ごめんね。ころちゃん嫉妬させると面倒だよね···」

口に出すところんにバレると思ったのか、こくっ、と素直に折紙は頷いた。
今度はころんが肩をびくつかせた。

「···そんな風に思ってたの？」

ふるふると首を横に振りながら折紙は後ずさる。
とん、と後ろにいたジェルにぶつかるとジェルは心配そうに折紙の顔を覗きこむ。
慣れたことなのか、少ししか怯えているように見えなかった。

「どうすっかな···」

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ころんくん、これくらいのことで嫉妬しすぎですかね？

なんか不安になってきました。